第十三話 密会
サファイアオブプリンス
作者 サファイア
第三章 格差社会
第十三話 密会
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885438097/episodes/1177354054887517047
構文・誤字脱字等
> シュテルとマイケルが楽しく食事している頃、中流階級の森本がとある財閥階級の2人を接待し終え、タクシーまでエスコートしていた。
> タクシーまでエスコートし終えた後、2人が森本にこう言った。
⇒「タクシーまでエスコートし」が二文で共通しているので、片方を削ります。
また「ふたりが森本にこう言った。」は書かなくても次文が会話文なので通じますね。
> シュテルとマイケルが楽しく食事している頃、中流階級の森本がとある財閥階級の2人を接待し終え、タクシーまでエスコートしていた。
⇒だけで済む話です。
>「しかし、私たち二人のデザートの好みが分かっていたら、完璧だけど?」
⇒「しかし、私たちのデザートの好みがわかっていたら、完璧だったけど」ですね。
>「あのさ? いい加減、接待上手くやって行かないと、収入源がますます無くなるよ? あんたらみたいな連中が不自由なく学園生活を続けるには、接待とギャンブルと奉仕活動とバイトするしかないだよ? 分かる?」
⇒「収入源がますます無くなるよ?」は「ますます収入源が無くなるよ?」のほうがよいですね。まあ原文でも文字数としてはそれほど違和感はないのですが、「収入源が無くなる」という言葉をたいせつにすると、副詞「ますます」をその前に置くのが良さそうとわかると思います。
> そう、中流階級以下の生徒達は、毎月支給されるこの学園都市の通貨アーサーが少なくとも12万アーサー。
> 一ヶ月で乗り切るどうかの金額のため彼らは、遊ぶ金のため、生活の余裕作るために上流階級と財閥階級の接待、奉仕活動かギャンブルで一獲千金するか、バイトするしかなかった。
⇒通貨が「アーサー」なのであれば、あえて「この学園都市の通貨アーサー」と書かなくてもなんとかなります。
> 中流階級以下の生徒達に、毎月支給されるのは12万アーサー。
> 一ヶ月を乗り切れるどうかの金額のため、彼らは遊ぶ金のため、生活の余裕を作るために上流階級と財閥階級の接待、奉仕活動かギャンブルで一獲千金、または地道にバイトするしかなかった。
> 森本は、見えなくなるまで礼儀正しい立ち姿勢でタクシーを見ていた。
>
> 見えなくなったのを確認した森本は、舌打ちした。
>「わがままの赤ちゃん野郎が! せっかく、あんたらの為にチーズケーキを用意してやったのに、それが用意してやった者に対する態度か!?」
> 森本が愚痴をこぼしていると、スマホに着信音がなる。
⇒「森本は」が頻出していますね。最初は必要ですが残りは要りません。
> 森本は、見えなくなるまで礼儀正しい立ち姿勢でタクシーを見ていた。
>
> 見えなくなったのを確認して舌打ちした。
>「わがままの赤ちゃん野郎が! せっかく、あんたらの為にチーズケーキを用意してやったのに、それが用意してやった者に対する態度か!?」
> 愚痴をこぼしていると、スマホの着信音が鳴る。
> 『会議部屋』前
> 森本が、『会議部屋』の前にたどり着いた。
⇒ここはまるごと要りません。向かっていたのだから着いたところは当然「会議部屋」ですよね。
> 『会議部屋』の正体は、近くにあるトラックが荷物を積むためのコンテナ置き場の中にある、とあるコードナンバーが書かれた1つのコンテナだった。
⇒ちょっとわかりづらい文です。以下のように直してみました。どうでしょう。少し情報が整理されていませんか?
> 近くにある、トラックが荷物を積むためのコンテナ置き場の中で、とあるコードナンバーが書かれたコンテナが『会議部屋』だった。
> 森本は、右の扉の端に窪んでいる部分を押した。
> すると、カードリーダーが現れ上部分に赤いランプが点滅した。
> さらに、ポケットから三日月の上に聖女マリアの絵が描かれたカードキーを取り出し、スキャンして緑のランプに変わり扉が開くと森本は、コンテナの中に入り、奥にあるダミーの壁を下から開け『会議部屋』に着いた。
⇒ここもわかりづらいですね。情報を整理してみます。
> 森本は、右の扉の端に窪んでいる部分を押した。
> すると、カードリーダーが現れ上部分で赤いランプが点滅する。
> ポケットから三日月の上に聖女マリアの絵が描かれたカードキーを取り出し、スキャンするとランプぎ緑に変わって扉が開いた。そのままコンテナの中に入り、奥にあるダミーの壁を下から開け『会議部屋』に着いた。
>「では、例のあの薬の試験データの報告を聞こうか? 倉本」
⇒助詞「の」の連続は「2回まで」です。三回以上続くと読み手は意味がとりづらくなります。
>「では、例の薬の試験データについて報告を聞こうか? 倉本」
⇒これなら助詞「の」の連続は「2回」で、格段にわかりやすいですよね。
> そこには、被験者に投与した結果が書かれていた。
>「ここに、全30人の被験者を投与した結果が載っています」
>「へぇー」
>「投与した結果その中の25人が死亡とまだ、効果にまだまだ完璧な状態と言える状態じゃありません」
⇒ここも「被験者○投与した結果が」までが同一です。
オウム返しは小学生のやることなので、小説では極力回避しましょう。
また「まだ、効果にまだまだ完璧な状態と言える状態じゃありません」は「まだ」「状態」が重複していて読みづらいですね。そこも可能なかぎり丸めてみます。
> そこには、被験者に投与した結果が書かれていた。
>「へぇー」
>「30人に投与した結果、そのうちの25人が死亡しました。効果はまだ完璧な状態とはいえません」
>「森本、とにかく革命を起こす火種になる可能性は、なったわね」
>「あぁ、とりあえずな……しかし、これを使うには、まだ準備がいる」
>「そうだな、まずこの島のバランスを不安定する方法が必要だな……ルビー様、聖女様から何かアドバイスは、受けてないのですか?」
⇒ここもわかりづらいかな。「火種になる可能性は、なったわね」はおかしいですね。「なる可能性は、なったわね」の係り受けが成立していません。「火種になり(れ)そうね」ですね。「まずこの島のバランスを不安定する方法が必要だな」はおそらく「まずこの島のバランスを不安定にする手段が必要だな」だと思います。あとは「様」を付けた相手に「受けてないのですか?」は敬意が軽すぎますね。
>「森本、とにかく革命を起こす火種になりそうね」
>「あぁ、とりあえずな……しかし、これを使うには、まだ準備がいる」
>「そうだな、まずこの島のバランスを不安定にする手段が必要だな……ルビー様、聖女様から何かアドバイスは、授かっていないのですか?」
>「そうよね! もし、これが新聞に載って犯人がそのどちらがあったら、世間から「醜い」という印象を与えることが出来る!」
⇒「犯人がそのどちらかであったら、」ですかね。
>「それに、カメラなどがあるわよ。それを上手くごまかせる必要があるしね」
⇒「上手くごまかす必要があるしね」ですかね。
>(1) そして、森本は立ち上がって言った。
>(2)「まぁ、とにかく結論から言って、「不信感を募らせる事件などを起こし、バランスを悪くし、例の薬を使って革命を引き起こす」ことだ。そうすれば、あの泉のありかが分かるはずだ」
>(3)「泉ですか…そうですね!それを上手く使えば楽園が待ってますからね!」
>(4) 森本は、明るい表情して言った。
>(5)「でも、あたしらの部下である事は忘れないでね?」
>(6)「も、もちろんです!」
>(7) 倉本は、ルビーの睨みにびびりながら言った。
⇒まず(4)の「森本は」ですが、(5)(6)(7)を見るかぎり「倉本は」だと思われます。そうしないと、(2)(3)が森本が2連続で話したことになります。
>(2)「まぁ、とにかく結論から言って、「不信感を募らせる事件を起こしてバランスを悪くし、例の薬を使って革命を引き起こす」ことだ。そうすれば、あの泉のありかが分かるはずだ」
>(1) その時、ここに残ったルビーが森本に対してこんなことを言った。
>(2)「そういや、他の連中は?」
>(3)「アメジストとシトリン以外は、この島出て任務をしてるわ」
⇒「その時、ここに残った」は省けます。またどう考えても(2)は森本のセリフです。それを前提に文を変えます。三文目は「この島を出て任務をして(い)るわ」ですね。
> 気になったことをルビーに聞いてみた。
>「そういや、他の連中は?」
>「アメジストとシトリン以外は、この島出て任務をしてるわ」
>「そんなに、怒鳴るなよ。別に馬鹿にしてないよ。とにかく、今やるべきことは、さっき、俺が言ったことをやることだ。俺はな、あんたらを崇拝しているんだぜ?」
⇒「今やるべきことは、さっき俺が言ったことだ。」ですね。「こと」を使うとこういうおかしな文ができやすいので気をつけましょう。
※構成と展開について
ちょっと頭痛薬を飲んで目の痛みが和らぎました。
この話は森本に「一元視点」を持たせればよいだけなので、そうしてみましょう。
やり方は「シュテル」の「一元視点」と同じです。
基本は「三人称視点」で、「森本の心の中」だけが読み手に伝わるようにします。
あと、ちょっと文章が怪しくなってきているので、筆が走るに任せているのかなという印象を受けます。
このあたりはこれからの伏線になりそうなところなので、意識がいつもと違っていたのかもしれません。
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