第九話 処刑

サファイアオブプリンス

作者 サファイア

第二章 青の貴公子

第九話 処刑


https://kakuyomu.jp/works/1177354054885438097/episodes/1177354054885983502



構文・誤字脱字等

> バー『マルクス』は、そろそろ閉店時間になり、片付けと明日の準備をする従業員達。斉藤も手伝おうとするが……

>「斉藤君……君は帰って良いよ」

>「えっ?」

>「君は、親御さんの面倒見てやりなさい……もし、何か体調が悪くなったら君は困るだろう? だから、しばらくの間片付けせず帰って良いから」

⇒「斉藤も手伝おうとするが……」は要りませんね。次の会話で述べていますから。あと会話文をすっきりさせます。

> バー『マルクス』は、そろそろ閉店時間になり、片付けと明日の準備をする従業員達。

>「斉藤君、君は帰って良いよ。親御さんの面倒見てやりなさい。もし、何か体調が悪くなったら困るだろう? だから、しばらくの間片付けせずに帰って良いから」



>「はい、奴らはある人物にこのアーサーの頂点を登らせる手伝いするみたいです」

⇒「頂点を登らせる手伝いする」って言いまわしがおかしいですよね。

 おそらくこうではないかと。

>「はい、奴らはある人物がこのアーサーの頂点に登る手伝いをするみたいです」



>「安心して下さい。まだ、男性で四十代に3か月前から入っていることしか分かって無いようですし、それに奴らから白だと見ています」

⇒これも会話が変ですね。

>「安心して下さい。まだ、男性で四十代、3か月前から入っていることしか分かって無いようですし、それに奴らからは白だとみなされています」



「そうか、とりあえず余計な行動は起こすな。森本に関する情報は、こちら調べる。

⇒「こちらで(も)調べる」ですかね。



 連絡を終えた後、タバコの一種のしんせいを口に咥え一服した。

⇒「タバコの一種のしんせい」は「しんせいというブランドのタバコを」という説明なら違和感が少ないですね。



> 車内 上流階級生活地域付近の道路。

⇒こういう場面の書き方はやめましょう。



> 何と左手から燃えているのではないか!

⇒「左手が燃えているではないか!」ではないでしょうか。



> 斉藤は、かなりの熱さにパニック状態になり、その火は三秒足らずして全身へ燃え移り地獄絵図になっていった。

⇒「全身へ燃え移った。」でよいですね。ひとりだけが燃えていて「地獄絵図」は大袈裟かなと。



> その様子を見た若い女がある人物に連絡した。その人物とは、アクアマリンだ。

⇒わかりづらい文です。「その様子を見た若い女」がアクアマリンなのか、彼女から連絡を受けたのがアクアマリンなのか。もったいぶったためにわかりづらくなった例です。

> その様子を見ていた若い女から、アクアマリンへ連絡が入った。



>「奴が、不自然なくらい電話をしてましてね…それに、電話する際に何やら隠れてするのを見たので、もしかしてと思い貴方に調べてさせたのです」

⇒「貴方に調べさせたのです」ですね。



> 森本からサファイアに渡された資料の正体は、現実の公安にあたる犯罪組織監視機構…略してCSMOメンバーの一人である斉藤に関する資料だった。

⇒「現実の公安にあたる」こう書くと「ここは異世界ではないか」と読み手に思われてしまうので、現代ファンタジーを目指すなら「日本の公安にあたる」と書くべきでしょう。



>「斉藤卓実、四十才。二千年に捜査一課からこの組織への異動命令により所属。私達の組織に関する潜入捜査するため、その名簿から削除して三か月前に捜査を開始する…ねぇ」

⇒「潜入捜査をするため、」ですね。



>「でも、奴が死んだすれば上層部は、どう思うかしら?」

⇒「死んだとすれば」ですね。



>「分かってます。聖女様からは、「登らせてやります。」と言っております」

⇒「分かっています。聖女様からは『登らせてあげます』と言われております」が最も自然だと思います。



>「こんな、胸の大きい美人達からサポートするなんて百パーセント成功する気がするぜ」

> 森本のセクハラ行為にサファイアは、足を踏んだ。踏まれた彼は、痛みに耐えながら謝罪した。

⇒「サポートされるなんて」「サファイアは彼の足を踏んだ」ですね。誰の足かを明確にしないと、サファイアが自分の足を踏んだように感じます。



> 森本が中を開けると綺麗に並べたピンク色の液体が入った注射器と銃に似たものが並べていた。

⇒「森本が開けると綺麗に並べたピンク色の液体が入った注射器と銃に似たものが収まっていた」ならわかりやすいと思います。「並ぶ」「並べていた」と同じ漢字は避けるべきです。



>「私達の研究チームを作り上げた薬でしてね。名は、『マリアヴィーナス』」

⇒「私達の研究チームが作り上げた薬」ですね。



> 立ち去った後、ルビーがサファイアにこう聞いた。

⇒ここからはこのシーンの主役だった森本さえもいない状況になっていますので、美女たちの誰かに視点があるのか、誰も視点を持っていない「三人称視点」なのかがわかりづらいですね。

 もし「三人称一元視点」を採用するなら、これ以下の文章は削除したほうがよいですね。




※構成と展開について

 前話出てきた「斉藤」がすぐに死んでしまう。言及していますが、斉藤の視点から始まり、殺されるときから視点保有者がいない状況、つまり「三人称視点」になっています。

 しかし本作は「三人称一元視点」を採用しているため、誰かに視点を保有してもらわないと成立しないので注意してください。

 まあ本話が全体を通して「三人称視点」だというのであれば、あながち間違いとはいいづらいんですけど。

 話によって「三人称視点」だったり「三人称一元視点」だったりすると読み手が混乱するので、誰の心の中も覗けないようにして「三人称視点」で固定するか。誰かが視点を保有している状態の「三人称一元視点」で固定するか。全編を通して統一するのが得策です。「小説賞」ではこういった「視点の揺れ」も減点対象ですので気をつけましょう。



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