第五話 財閥としての朝

サファイアオブプリンス

作者 サファイア

第二章 青の貴公子

第五話 財閥としての朝


https://kakuyomu.jp/works/1177354054885438097/episodes/1177354054885654898



構文・誤字脱字等

> この生活地域は、完全プライベートかつ快適な環境、機能、サービスなどが備わっているマンション三十階建てであり、シュテルは最上階の3004号室に住んでいる。

⇒「〜三十階建てマンションであり、〜」ですね。あと数字を算用数字か漢数字か統一したほうがよいですね。部屋番号が3004号室なら、「〜30階建てマンションであり、〜」と表記を揃えたほうがよいです。ちなみに「一期一会」とか「七転八倒」などの慣用句や故事成語、副詞などは漢数字で書きますので、混同しないように注意しましょう。



> この青を基調した部屋で真っ先に向かったのは、シャワーだった。

⇒「この青を基調にした部屋で」ですね。あと「真っ先に」を付けてしまうと、「初めてこの部屋に来て真っ先に向かったのがシャワー」という文と勘違いするので、「真っ先に」は削りましょう。



> 脱衣所で服を脱いで洗濯機に入れ寝汗でキドキドの引き締まった美しい体を洗っていた。

⇒おそらく「ギトギト」です。



> シュテルは、天国のようなシャワーを浴びた後、青を基調した私服を着て、朝食でトーストを作り、お茶を湧かした。

> リビングのテーブルに置き、ソファに座ったシュテルは、テレビでニュースを見ることにした。

⇒「お茶を沸かした」ですね。「湧く」はあふれてくること、「沸く」は沸騰することです。次の「リビングのテーブルに置き」がなにを指すのか不明なので、ここでは前文に持っていって解決させます。

 あと、テレビは「観る」ですね。

> シュテルは、天国のようなシャワーを浴びた後、青を基調した私服を着て、朝食でトーストを作り、お茶を沸かして淹れた後、リビングのテーブルに置いた。

> ソファに座ったシュテルは、テレビでニュースを観ることにした。



>「ニュースです。三ヶ月前に判明した山村議員の賄賂疑惑の問題で当の本人の山村議員は辞職することになりました」

⇒基本的に「賄賂疑惑」とは言いません。送った側は「贈賄」、受け取った側は「収賄」です。一般的に議員は受け取るほうなので「収賄容疑」が正しいと思われます。

 あと「当の本人の」は要りません。



> 彼は動揺を悟られないように、平然を装う。

⇒ここでの「彼」とは誰でしょうか。国語の問題になりますが、そのくらいここでの「彼」がどちらを指すのか難しいのです。ここは「シュテルは〜」でよいでしょう。



>「でも、なんか違和感を感じるんだよな。入学式のお前の父を見ていると何か腑に落ちなくてな…」

⇒「違和感」は「覚える」ものですよね。



>「それは、君が緊張しているそう感じるんじゃないか?」

⇒「君が緊張していたからそう感じたんじゃないか?」ですかね。



>「まぁ、良いわ。呼び止めて悪かったな。」

>「いえいえ、どうってことないよ。」

>「そうか、じゃぁデート楽しんでくださいな。」

>〜

>「そうそう、シュテル。最後に1つ言わせてくれ。」

⇒閉じカギカッコの直前の句点は消してください。他はできているのにここはできていませんでした。



 その時!谷村は、背を向け五歩歩いた時にこんなことを言った。

⇒ここは「!」マークが必要なのでしょうか。要らないと思いますよ。

 また、シュテルと谷村のどちらが「背を向け五歩歩いた時に」言ったのでしょうか。

 どちらも背を向けて歩いたとは書かれていませんよね?



>「盛者必衰に気をつけな。中流階級以下の三下連中が財閥階級を討とうという噂だ。特にお前とあいつはな…」

⇒『平家物語』から生まれた「盛者必衰」の語を異世界ファンタジーに使う是非ですね。

 これは露骨なので指摘しましたが、中山にしろ谷村にしろ、日本人名が出てくるので

『平家物語』もある世界なのかもしれません。そのあたりをどう考えるのか。それによって「盛者必衰」を使うかどうかの分かれ道です。



> 5秒間目を合わせた後、光が収まりシュテルは、カリーヌが指定した待ち合わせ場所へ向かう。

⇒「後光」になってしまうので、「後」と「光」の間に読点を打つのはよいです。しかし意味としては「光が収まり」「シュテルは」の間でも切れているので読点が必要です。その代わり「シュテルは」と「カリーヌ」の間の読点は省けます。




※構成と展開について

 デート前に谷村と謎めいたやり取りをすることになりましたね。

 この後なにかが起こる予兆としてはよいでしょう。

 もしなにも起こらなかったら、今回の意味深な会話があまり意味がなくなるので注意してください。なにがしかが起こるから前フリしておく(伏線を張る)のが小説の鉄則ですので。

 あと、少なくともシュテルはこの部屋に住んでシャワーを浴びたことがないのでしょうか。もしかすると昨日の入学式が済むまでは入居できなくて、引っ越した翌朝に初めてシャワーを浴びたのでしょうか。このあたりの説明を付け加えておくと、文章に説得力が生まれますよ。



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