第2話 見習い天使が現れた その2
見習い天使はそこにいる!
作者 ゆうすけ
第2話 見習い天使が現れた その2
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922344013/episodes/1177354054922400398
構文・誤字脱字
>キミの一言で俺たちのグローリー・デイが始まる!
⇒ここは「グローリー・デイ(栄光の日)」よりも「グローリー・デイズ(全盛期)」のほうがよいように感じます。
あまり英語に強くないのですが、これから青春を謳歌しよう! という意図なら「全盛期」と書いたほうが願望の強さが出てきます。
まあ英語のニュアンスまではわからないので、もしゆうすけ様の本意が「栄光の日」のほうであれば、原文ママでかまいません。
>そして、きまり悪そうに小さくうなづく。
⇒語源は「うなじ(項)+つく(突く)」なので歴史的仮名遣いでは「うなづく」で合っているのですが、現代表記としては「うなずく」が一般的です。
> 俺たちの通っている県立杉崎高校は高台に上に校舎がある。
⇒「高台の上に」ですね。
>ベンチの向こうはすぐフェンスで、フェンスの向こうは眼下に街並みを見下ろす高いコンクリート擁壁。
⇒フェンスが近くに二回出てくるので避けるのであれば「その向こうは」になります。フェンスのままでもここはとくに問題ありません。
ここで指摘したいのが「フェンスの向こうは眼下に町並みを見下ろす高いコンクリート擁壁。」です。これ「コンクリート擁壁が目の前に見えている」つまり「フェンスの向こうには視界を塞ぐコンクリート擁壁がある」ように読めてしまうのです。
正しく描写するなら、
>ベンチの向こうはすぐフェンスで、高いコンクリート擁壁の上に設置されたフェンスの向こうは街並みが見下ろせる。
⇒こう並べ替えると、コンクリート擁壁はフェンスの下に移動します。
> 長い沈黙。校舎の向こうにあるグラウンドから運動部の掛け声が遠く風に乗って聞こえてくる。
⇒ここ、いいですね。場の静けさの対比として遠くの部活の声が聞こえてくるほどというのがうまいです。
また
> 唐突に訪れた無音の空間。今のはなんだったんだろう。古桜の枝の向こうには青空が透けている。とんぼがするすると、枝を避けて飛んでいた。
⇒から始まる健次郎の脳内暴走の過程も丁寧かつリアリティーがあってよいですね。
ゆうすけ様は、情景描写がとくに上手だと判断致しました。
ときどきズレることがあるので、おそらく筆が乗ってくると破綻は少ないんだけど、悩んで書いた部分に迷いが残ってしまうのではないかと。
第2話は勢いを感じる筆致で、一気に読ませてきますね。
だからか、直しの箇所が少ないです。
※構成と展開について
第1話からの告白は構成として当然で、差し挟む余地がありません。プロローグを差し込むなら第2話の後ですね。ユアが受け入れられてからプロローグを入れたほうが、ユアの正体も読み手に知らせられますし、淀みない構成になります。
ここで新キャラの柊木千紘が登場しました。
他の方のコメントを見たのですが、健次郎とユアと千紘の三人がメインとのことですので、これでメインは出揃った形なんですね。
展開としては、盛大にフラれたのに気づかない健次郎。そこを直言してくる千紘。絡んでくるユアとこちらもすんなりと進んでいますね。
ここはあまり悩まずに書けていたように見受けられます。
今、もうひとりと並行して添削しているので、第3話は今日中に添削できないかもしれません。時間に余裕があれば、第3話まで進めたいところです。
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