第三話 契約
サファイアオブプリンス
作者 サファイア
第一章 中山として別れる日
第三話 契約
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885438097/episodes/1177354054885497172
構文・誤字脱字等
気になったのですが、カギカッコが半角文字(「」)になっていますね。
小説ではカギカッコは全角文字(「」)を使うべきです。
> 中山は、地図の指示通りに待ち合わせ場所に着いた。
⇒助詞「に」の重複と、やや噛み合っていない文になっているので直していきます。
「まず地図の指示通りに〜着いた。」が噛み合っていません。
たとえば「地図の指示通りに歩いて、〜着いた。」のならわかりますよね。
「地図の指示通りに」だとちょっとわかりづらいので、適していると思われる動作に置き換えてみます。
> 中山は、地図の指示に従って、待ち合わせ場所へ到着した。
⇒こう書くと動作がわかりやすいですよね。
> たどり着いたのは、全ての階級が入れる深夜の大聖堂だった。普通なら鎖が掛けられ入れないのだが何故か入れるのようになっている。
⇒ここで「深夜の大聖堂」と書くのはよくないですね。「深夜」かどうかは最初の一文で語っておくべきです。
また「普通なら鎖が欠けられ入れないのだが」とありますが、「全ての階級が入れる大聖堂」なのですから、入れないのか入れるのかわかりませんよね。考えられるのは「深夜には鎖が掛けられて入れないけど、今は鎖がなかった」のかもしれません。そういう前提として考えてみます。
細かな誤字脱字も補うと、次のような文章になります。
> 中山は深夜、地図の指示に従って、待ち合わせ場所へ到着した。
>〜
> そこは、全ての階級が入れる大聖堂だった。しかし普段は深夜には鎖が掛けられて入れないのだが何故か入れるようになっている。
>「来てくれたね…中山君」
⇒これから先、「三点リーダーは二個一セット」は書かないようにします。簡単なルールなので、ご自身で直していかれたらよろしいでしょう。そのほうが身につきますからね。
ちなみにこの言葉を発したのは誰なのか。わかりづらいですね。前話から40代の男であるだろうことはわかりますが、小説はある程度一話で語れるようにしたほうがよいので、早めに「謎の男が待ち構えていた。」のような文を書いておきましょう。
>「だが、巻き戻しても君のその全ての要素では、同じ繰り返すことになる」
⇒「同じ繰り返しになる」「同じことの繰り返しになる」ですね。ここは推敲ミスかなと思います。
>「だが、分かっているのかね?別人になると言うことは展開が変わるという意味だ。起きない出来事のはずが起きたり、起きる出来事のはずが起きないということが起きる可能性がある。それでも良いかね?」
⇒「だが、分かっているのかね?」のあとに空白がありません。閉じカギカッコが来ないかぎり、空白を入れましょう。この「?」や「!」の後ろに空白を入れる指摘も今後は致しません。こちらも単純なルールなので、ご自身で気づいたほうが勉強になりますからね。
「別人になると言うことは展開が変わるという意味だ。」は「という」が二回出てくるのでやや意味が取りづらいですね。ひとつにしてもあまり意味が変わりませんのでひとつにします。
また並列の「たり」がひとつにしかかかっていないので、ふたつにかけます。
>「だが、分かっているのかね? 別人になるとは展開が変わるという意味だ。起きない出来事のはずが起きたり、起きる出来事のはずが起きなかったりということが起きる可能性がある。それでも良いかね?」
>(普通は、疑って何故自分の名前を知ってるか質問するはずのだがまさか信じるとはな…まぁ、良い)
⇒これは謎の男の心の声ですよね。これを書いてしまうと「神の視点」になってしまいますので、「三人称視点」にするなら、この一文は削除しましょう。
> 男は、左手に上に向き何やら唱え始めた。
⇒助詞「に」が二回出てきます。ここは単純な間違えですね。
> 男は、左手を上に向け、何やら唱え始めた。
すると、彼の体から青いオーラを立てて変化し始める。まず、豚のような腕と脚はみるみる脂肪が無くなり細くなりながら筋肉質になり、手足の先にある醜い指先は細くなっていく。胴体に付きまくった脂肪は、みるみる減少していながら胸、お腹などの胴体の筋肉がしっかりと浮かび上がる。
⇒「脂肪が無くなり〜筋肉質になり」「脂肪は、みるみる減少しながら〜筋肉がしっかりと」と似た表現が繰り返されています。間に「手足の先にある醜い指先は細くなっていく。」を入れても、この至近距離で同一表現はいただけません。
しかし変化の順番としてこうなのであれば、ある程度致し方ないのですが。もう少し整理したほうが読みやすいし理解しやすいのでそこを意識してみます。
また最初の文もやや噛み合っていないので、そこも直しましょう。
> すると、彼の体から青いオーラが立ちのぼって変化を始める。まず、豚のような腕と脚はみるみる筋肉質になり、手足の醜い指先は細くなっていく。胴体に付きまくった脂肪は、みるみる減少して筋肉がしっかりと浮かび上がる。
⇒ここまで削っても文意がさほど損なわれませんよね。
>どんよりとした黒い瞳は、サファイアのような美しいぱっちりとした青い瞳に変わる。声は、美しいテノールボイスに変わる。そして、顔は小さくなり王子様のようなイケメンに変わった。
⇒文末が「変わる。」「変わる。」「変わった。」と同じなのがダメな点ですね。あとは「サファイアのような」の係り受けが遠いのも気になります。また「王子様のようなイケメン」は、「王子様といえばイケメンに決まっている」という認識なのか、「イケメンの代名詞が王子様」という認識なのか。そこも気になります。
>どんよりとした黒い瞳は、ぱっちりとしたサファイアのような青く美しい瞳に。声も、美しいテノールボイスに。そして、顔は小さくなりまるで王子様と見紛うようなイケメンに変わった。
>すると、美しくなった自分に喜び、美しくなった引き締まった白い体を触っていた。
⇒「美しくなった」が二回出てくるのは単調ですね。後ろは要らないでしょう。
>すると、美しくなった自分に喜び、引き締まった白い体を触っていた。
男は、別人としての設定を教えてた。
⇒凡ミスですね。「設定を教えた。」ですね。
> まず1つめは、シュテル・アルフォードという名前しか残っていないはずの創業者の曾孫ということ。つまり、財閥階級のアルフォード家の御曹司ということだ。
> 2つ目は、周りの記憶が書き換えられているということ。但し、ちょっと完全じゃない人が居るかもしれないので気を付けるということ。
> 3つ目は、イジメたカリーヌの家系と友好関係ということ。
> そして、最後は、知能と身体能力を格段と上げて、性格と精神をクールかつ落ち着きのある優しいのに変えたということだ。
⇒文末が「こと。」「ことだ。」だけなのが気になります。
列挙しているので、最初の文は「こと。」でかまいません。しかし補足の文は文末を変えるべきです。
> まず1つめは、シュテル・アルフォードという、名前しか残っていないはずの創業者の曾孫ということ。つまり、財閥階級のアルフォード家の御曹司である。
> 2つ目は、周りの記憶が書き換えられているということ。但し、ちょっと完全じゃない人が居るかもしれないので気を付けるように。
> 3つ目は、イジメたカリーヌの家系と友好関係ということ。
> そして最後は、知能と身体能力を格段に上げて、性格と精神をクールかつ落ち着きのある優しいものに変えたということだ。
⇒ここまで設定を箇条書きにすると、小説というより設定資料集になってしまいます。
なので、本来なら追々説明するべきなのですが、今回は次話第二章からシュテルとして暮らすことになるので、致し方ないのかもしれません。
>サファイアオブプリンスシュテル・アルフォード」
⇒ルビは振ってありますが、切れ目がわかりづらいので、読点を打ちましょう。
>サファイアオブプリンス、シュテル・アルフォード」
> 第一章 中山として別れる日 完。
⇒この情報は本文から切り離すべきなので、最低でも「空行を三つ」は入れてください。
※構成と展開について
ここでようやくシュテル・アルフォードへと変化し、新しい人生が幕を開けることとなります。
ここまでは予定通りだと思いますので、構成についてはとくに問題ありません。
展開としても、自堕落⇒蔑まれる⇒絶望する⇒変化する、といちおうリンクはしていますので、取り立てて悪いともいえませんね。
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