湯船に揺れる黒い髪

紫龍と姫と、男たち〜魔性の放浪楽士と王女の恋物語〜

作者 雨 杜和orアメたぬき

第2部 反乱

湯船に揺れる黒い髪


https://kakuyomu.jp/works/16816700429630458363/episodes/16816927862459310398



 いかにも東屋といった木造りの家だ。

⇒基本的に「あずまや」は「四阿」と書きます。そして「四阿」は司法の壁がない簡易的な建物です。だからアメ様が考える建物とはちょっと違うと思います。

 似た言葉に「あばら家」というのがあるのですが、こちらは「荒れ果てた家」の意なので、おそらくこれもアメ様の考える建物とは違うと思います。

 「掘っ立て小屋」も違いますね。

 西洋で言えば「ログハウス」のようなものですかね? それなら「丸太組」が「ログハウス」の日本語なんですけど、ここで日本語も難しいか。でも「四阿」も日本語なんですよね。ちょっと困りました。

 最も使い勝手がよさそうなのが「木造家屋」「木造住宅」なんですよね。ともに漢語なので中華風でも違和感が少ないと思います。



彼の振る舞いは人にかしずかれたことに慣れている。

⇒普通は「人にかしずかれることに慣れている。」ですね。




※構造について

 ようやく森を抜けましたね。ちょっと長いかなあと思っていたのですが、着いてから甘々に振っているので、まあよしとしましょう。


 展開について

 やはり青飛龍で「青」を「セイ」と読んだ意味が出てきましたね。

 これにより一国の王子と王女の関係になって、麻莉からすれば一目惚れの相手でもあり婚約者でもある、ということに。このあたりで「白馬の王子様」と「許婚」が一緒だったという驚きの展開が起こったので、女子中高生には食いつきやすい展開でもあります。

 現実だとなかなか好きになった人と結婚する人がイコールになる人は少ないですからね。

 それを知っているからこそ、読み手はこういう夢の展開には弱いでしょう。

 ひとつの夢を物語に投影できるので、読み手の願望が物語でひとつ叶うのはハッピーエンドに向かえばおおいに効果を発揮します。


 後は「政変」の余波がどこまでふたりに襲いかかってくるのか。

 それに負けない絆がふたりにはあるのかどうか。

 「紫龍のあざ」はふたりを導く鍵となりうるのか。

 このあたりの展開に関心が向きますね。



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