彼のことしか考えられない

紫龍と姫と、男たち〜魔性の放浪楽士と王女の恋物語〜

作者 雨 杜和orアメたぬき

第一部 出会い

彼のことしか考えられない


https://kakuyomu.jp/works/16816700429630458363/episodes/16816927861979614731



 御者が降りて開き戸を開ける。

⇒ここは同じ漢字があるので避けたいところなのですが、これ以外に表現のしようがないので許容します。




※構成について

 分量的には今回か次回がターニング・ポイントとなります。

 そこまでに、麻莉が自分で「恋をした」と自覚できたことは、後半へ向かうにじゅうぶんな変化だと思います。

 これを踏まえて、第二部を構築していくことになりますので、人物の出し惜しみをしないように気をつけてくださいませ。

 鍵を握りそうな「青飛龍」が名前しか出てきませんが、どの程度物語に関与してくるのか。そこも合わせて読み進めたいと思います。


 展開について

 麻莉がひとつ吹っ切れたようですね。前回の出来事で覚悟が決まったようです。

 しかしそれは彼以外の男性とは一緒にならない、という覚悟ですね。

 その意気を本話は強く感じさせます。

 王女としての役目を考えれば、政略結婚となるでしょうから、そこからどう逃げ出すのか。

 逃げる決意と逃げる方法、そして再びリュウセイと巡り会えるのか。

 この三点が気になる展開でした。


 ほぼ物語の折り返し地点といってよいでしょう。

 ひとまず読み手をここまで連れてこられたことがよかったところですね。

 PVはアメ様でなければわかりませんけど。

 物語が肝心なのは「起承転結」の中の「転」と「結」です。

 どんな事件が起こり、どんな結果に至るのか。

 半分まで読んだ人は、基本的にあまり脱落せずに「結」まで読みます。

 その人たちを納得させる展開を意識してみましょう。



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