そっと触れたり離れたり

紫龍と姫と、男たち〜魔性の放浪楽士と王女の恋物語〜

作者 雨 杜和orアメたぬき

第一部 出会い

そっと触れたり離れたり


https://kakuyomu.jp/works/16816700429630458363/episodes/16816927861890816829



(でも、誘っているなじゃい、ちがう?)

⇒「誘っているじゃない」ですかね?



「家族ということで思い出しました。国ではなく、いつかお聞かせましょう」

⇒「いつかお聞かせしましょう」ですね。




※構成として。

 ここはリュウセイと改めてふたりきりになったところですね。

 構成としては前話からつながっているので違和感はありません。

 そして次話もつながっているような終わり方ですね。

 対象読者もなにかを期待するかもしれません。


 展開として。

 リュウセイと寝ることが、すなわち目的というわけでもないのですが、珠花はそのつもりでセッティングしていますよね。

 そして麻莉は、なんとか勇気を振り絞って隣に座ってもらった。

 で、その後は……というところで今回は終わり。

 なかなか焦らしますな。

 こういう展開はアメ様の得意な形ですよね。

 確実に続きを読みたくなるように毎話終わらせていくという。

 「いつかお聞かせしましょう」とあるので、リュウセイはまた会うだろうと感じているってことですからね。


 筆致も丁寧で、麻莉の感情の揺れ動きも描けています。

 リュウセイの中にはなかなか踏み込めないところも、読み手にじれったさを感じさせるのでよい展開だと思います。


 まあ一度長編化した作品のリメイクですから、展開や描写が安定していて当たり前ではあるのですが。

 ただ、元作よりは麻莉の感情をとらえていると感じます。

 対象年齢を若干落としたことが功を奏していますね。


 とりあえず半分の50,000字までは元作を参考に進めているわけですから、たいした波乱はないとは思いますが。

 なにか仕掛けてくるかもしれませんので、だらけず身構えておきますね。



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