22 約束

八時の魔法~記憶喪失の僕は、猫になってクール系タラシの女子大生に拾われる~

作者 水涸 木犀

3章 僕と彼女と未開の未来

22 約束


https://kakuyomu.jp/works/16816700429221531909/episodes/16816927859516332554



 ここから第三章ですが、第二十一話から続いているので、あまり章が改まった印象を受けませんね。

 ここは構成のミスかもしれません。

 章を分けるのは、物語のまとまりを作るためです。

 そのまま連結していると、どうしても章を分けた意味が薄くなってしまいます。

 数時間後の同じ場所からスタート、というのはどうしても構成がうまく言っていない印象を与えてしまいます。

 どうせ総括するので、次話は読まずに一話ごと構成と展開を見ているのですが、もし次話がこの話から続いているのだったら、構成としては首を傾げてしまうかも。

 もし時間と場所が隔たっていたら、この第二十二話は第二章に入れてもよいと思います。

 ハチの切迫感と無常感を伝えたかったのであれば、第二十一話で切るしかなかったかもしれませんが。

 それでも第三章の開始ですぐに解消してしまうのであれば、あえて第二十一話で切る必要もないですね。

 そもそも小説賞に応募すると、選考さんは作品を一気に読みますから、第二十一話で切れていようがいまいが、すぐ第二十二話を読んでしまうので意味がないんですよね。

 であれば、時間と場所が隔たっているところで綺麗にまとめるのが正しい構成になります。


 『カクヨム』連載のように、一日一話とかで定期的にアップしているときなら、第二十一話で切る意味もあるのですが、第二十二話から第三章でも納得感はあるんですよね。


 そのあたりは第三章総括と全話総括で再度指摘したいと思います。



 この第二十二話の展開ですが、もう一度ふたりで名前を取り戻そうと約束するのがよいですね。

 第二十一話で諦観があり、第二十二話で希望と連帯を示される。

 第二章の終わりとしてどちらがふさわしいのか。

 これも第三章総括と全話総括で考えましょう。


 とりあえず、単体の一話としての展開は申し分ありません。

 課題だった感情もきちんと描けていますので。


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