12 通達とビラ

八時の魔法~記憶喪失の僕は、猫になってクール系タラシの女子大生に拾われる~

作者 水涸 木犀

2章 猫と魔女

12 通達とビラ


https://kakuyomu.jp/works/16816700429221531909/episodes/16816927859142838873



 構成として、第一章が「猫に変わる不思議なハチ」を書いて、第二章でその秘密の鍵を握るかもしれない存在が出てくる。

 となると第三章でその謎のサークルとの対決というか解決に向かうのかもしれませんね。

 十万字の長編としては実に淡白な構成ではあります。

 第一章で実に丁寧な日常描写が描かれていたので、その感じで残りが埋まると想定してしまいます。

 これを是とするか非とするか。

 おそらく構成が単純すぎるから及ばなかったのかもしれませんね。

 私も構造が単純な長編で「カクヨムコン7」に挑戦したのですが落ちました。

 十万字でも逆転に継ぐ逆転があるような展開を求められたのかもしれません。

 私より断然★が多いのに及んでいない理由を考えるとそれしか思いつかないんですよね。

 あとは前回総括した「紹介文が淡白だった」からかもしれません。

 紹介文は盛ってもいいので、読み手を集めるものがよいそうです。


 展開としては怪しげなサークルが浮上してきて、第十話で話に出た「イケメンだから」っていう女性が関係してくる可能性もあるのかなと。

 そう考えると、よく練られた伏線だと思います。

 問題はここからどう展開するかですね。

 昴が巻き込まれてそこをハチが助けに行くのかな。

 もしショッピングモールで見ていたのがサークルの関係者なら、昴を足がかりにハチを奪還しようとするかもしれませんからね。


 ここで一気に状況が変わる。

 序破急でいう「破」ですね。ただ、序破急って言いますが、「序」って全体の1/4弱くらいなんだそうです。

 「序」でまず掴み、「破」で世界を一気に動かします。そして「急」で急転直下の解決に向かう。

 これが三部構成「序破急」のコツなんです。

 そう考えると「序」が長かったかもしれません。


 この第十二話で「破」の始めはきちんと書いてあります。

 ここから一気に物語が動き始めるのか。

 第二章の始まりとしては悪くないと思います。



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