4 食品スーパー

八時の魔法~記憶喪失の僕は、猫になってクール系タラシの女子大生に拾われる~

作者 水涸 木犀

1章 猫と女子大生

4 食品スーパー


https://kakuyomu.jp/works/16816700429221531909/episodes/16816700429392418041



 一見前回と矛盾するのですが、構成としての指摘です。


 今回は冒頭で前話からの続きのような形で始まり、すぐにシーンが変わりますよね。

 前回はダメなのですが、今回はそれほど大きな瑕疵があるわけでもありません。

 どこが違うのかというと、2シーン目が1シーン目の時間の続きとして連結しているからです。

 前回の指摘したところでは、1シーン目と2シーン目が結びついておらず、継ぎ目で区切っても問題がなかったのです。

 ですが、今回はここで区切るとシーンの移行が速やかにいきません。

 なので、ここは「1話2シーン」になってもさほど問題にはなりません。

 もちろん、最初から「1話1シーン」に徹して、ここの1シーン目を前話の末尾にくっつけてもかまいません。どちらを採用しても、今回は構成上のマイナスにはなりませんのでご安心ください。


 猫になる、人間になる。というシリアスな状況でありながらも、平和な日常を描いているのはたいへんよいですね。

 変身する原因がわかると物語が一気にシリアス路線になりそうなので、そことの落差をできるだけ広げておくことが、感動を深くするポイントになります。

 その意味からも、本話は意義のあるシーンとなっていますね。




あとは、

 僕は、人に戻っているときはずっと浴衣姿でいる。

⇒とありますが、最初に全裸のときに浴衣を渡され、今回も着ているので二回目なんですよね。2回目を「ずっと」と表現するのは少しオーバーかもしれません。



「建物が古いからさ、外から見たらが大きそうだけど中の通路は狭いなんだよ。だからカートは使わない」

⇒「外から見たら大きそうだけど」ですね。


パスタやらソースやらの棚を見ても、あまりぴんとくるものごとはない。

⇒「ぴんとくるものはない」ですね。「物事」とすると行動を含んでしまいます。



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