息を詰めて読みました。とても緊密な文章にただ圧倒されてしまって…。一応、書き物をする自分の身に、引き寄せて読んでしまった部分もあるかもしれません。私の個人的な感想ですが短編でなく、もっと長い作品で、各々の心情をじっくり読んでみたく思いました。ありがとうございました。
作者からの返信
@sakamonoさま
こんばんは。
コメントいただき、ありがとうございます。
カクヨム参加者って、きっと大なり小なり書き手としてのあこがれがあるはずだと思いますし、生業としているわけでもないけれど、創作の苦労があるはずだと思います。
少しでも共感してもらえば、嬉しいです。
ただ、これで長編は、実力的にとてももちません。
登場人物の誰に気持ちを重ねても、切なく苦しい。芥川賞や直木賞の発表があったばかりのタイミングで読んだのが、なんだか運命みたいな物語でした。
庸子はこれからどんなふうに生きていくのでしょうか。上田にかわる存在に巡り合うことはないだろうけれど、彼女は上田と同じ側の人間だという気するから、いずれはたくさんの人たちに向け、書きはじめるのだと思います。
対する伊保里は、上田のいない世界に自分の居場所を見つけ、新しい恋もして、女としてたくましく生きていく気がします。でも、口では忘れると言いながら、彼のことはこの先永遠に、心の奥深いところに鍵をかけてしまっておくんじゃないのかな。
上田は伊保里を選んだ方が目指す場所へともっと近づけたかもしれないし、幸せになれたのに━━そんなふうに想像してしまう私は、ちょっぴり伊保里びいきです。だけど、上田が物語を創造する悦びと喜びに囚われてしまったのだと思えば、彼の選択も頷けます。
作者からの返信
美鶏あおさま
こんばんは。
素敵なコメント、ありがとうございました。
私が書こうとしたこと、全部云ってくれた感じで、もう、このコメントだけで物語完結してるんじゃないかなって、思いました。
庸子の方は……うん、もうちょっとかわいい感じだったはずなのに、結構ひどい女になってました。
おかしいなぁ、不思議だ。
こんな計算違いのお話ばかりですが、よろしかったら、またご訪問ください。
すごい物語でした。一気に引き込まれました。
才能というのはなんて残酷なのでしょう。
とてもリアルで悲しい。けど、上田さんの気持ちも理解できる。
庸子さんが今後どのような生き方を選ぶのか、想像が膨らみました。
作者からの返信
滝野れおさま
こんばんは。
コメントいただき、ありがとうございます。
自分としては、ハッピーエンドじゃないにせよ、まあまあ幸せな終わり方だったつもりなんですが……(←わははは)
よかったら、またお越しください。