私という人間

私の数日。

5月28日

今日は2コマ授業があった。特にそれ以上のことは何もなかった。インスタを更新し、毎日投稿を続けてフォロワーが少しずつ増えていっている。今日も元気位に変態さんからダイレクトメッセージが来ている。

相変わらず体調は悪い。精神的なものなのか、私は元気だ、正常だ。相変わらず現代の機械の使い方はわからない。YouTubePremiumなるものに入会してから数週間。音楽やたくさんの動画と触れて、私も何かやりたい気分になっている。

5月29日

今日も何もない。よく寝た。17時まで私は死体になっていた。ただGOKIBURIがどこかに潜んでいると思うと睡眠の質がどんどん悪くなっている気がする。体中がだるい。痛い。Twitterでまた文句を言われている気がしてならない。ガサゴソ何かが歩く音が聞こえる気がする。すべて、思い込みの、杞憂でありますように。だって私はおかしくなんてないのだから。母の機嫌はいい日だった。夕飯の焼き鳥を食べ、油あたりをした。トイレはとても良い友達だ。

5月30日

日付・時間感覚が失われている気がする。今日は一段と体調が悪い。布団から出られたのは何時だろうか。昼間に嫌な思いをしたからだろうか。気づいたら食事も食べていなかった。自分の性格に嫌気が差す。いっそ死んでしまおうか。いっそ心を殺してしまおうか。そんなことを考えながら天井を眺めている。スマホには数十件の通知。インスタのフォロワーが、やっと3桁になってくれた。机には描けなくて破かれたスケッチブック。私は自分の作品がとにかく嫌いだ。描けない。描けない。そんなことが頭を埋め尽くす。この辛さは何だろうか。何かわからない大きな黒いものを背負い続け、喉から何かが這い出してきそうだ。私は正常なんだ。私は、普通だ。…普通とはなんだ？何が正しい？私が間違っているのか？…絵を描こう。モンスターをのみ、マクドナルドを頬張る深夜一時。もう、日付は変わっていたのか。

5月31日

寝たのは何時だっただろうか。課題と、応募のための作品を作っていたら外はもう明るく、部屋の温度が上がっていた。私の部屋にはエアコンがない。というか壊れている。この時期になると温度と湿度がまとわりつくようになってくる。

何も作れない、浮かばなくなった。過度なストレスがかかると仮眠と不眠と過食と拒食を繰り返す。理由はたくさんあれど精神に負荷がかかっているのは確かだ。いつの間にか布団にいた。外はもう暗くなっていた。心地の悪い胃痛に起こされた。それでも、私は誰とも変わらない。ただの普通の人間だ。そうだろう？SNSだけ更新して、また眠りについた。

6月1日

今日もまた布団にこもってゲームをし続けている。前日から授業まで寝ずに、授業が終わってから睡眠を取る。それも数時間だが。段々と体がだるく布団に沈んでいくような気がした。辛くはない。疲れや睡眠不足のだるさではなく、体が思ったように動かないのだ。食べ物がひどく生臭い。食欲もない。空腹は感じるが、食べ物が美味しそうに見えない。布団からぼんやり天井を見ているとぐにゃりと歪んだ気がした。

6月2日

前日の授業から睡眠を取り起きたら17時になっていた。あんなに好きであったミルクティーが全く美味しそうに見えない。とても、生臭く感じる。牛乳が、腐敗したような匂い。今開けたばかりだというのに。そしてなぜか体のだるさはなくなり、やけに視界が明るく感じた。電気をつけることが辛くなり、暗闇で生活することにした。私はセイジョウだ。私はフツウなのだ。

なぜか母から、やけに甘い匂いがする気がした。

6月3日

起きた、いや起きたのか？視界がかなりぼやける。甘い匂いがやけに強く感じた。それも、リビングから。

胸焼けするような甘ったるさだが、なぜか心地よく少し食欲が湧いた。この調子なら、平気だろうと、ミルクティーを入れた。……これではない。買い物に行く必要があったが、少し外に出ただけで肌が焼けるような、焼け崩れるようなそんな感覚になる。痛い…痛いのか？？周りの人とすれ違うたび、やけに甘い匂いがする。今まで感じなかった空腹を一気に感じた。お腹が減った。美味しそうだ。

すごくほおばりたい。ナニか。こノ、あマい、オイしソウなニおいを。

ワたシは、せイジょウダ…

アルいテいルのハ、タベもノダから