■ アズムル・クビーラ ガイド ■
【アズムル・クビーラ】
アズムル・クビーラは、タザーヘル・ガニュンの砂漠の中で最も大きなオアシスだ。
砂漠の中にあるが、ほかの地域に比べて過ごしやすい。日射しはほかの地域と変わらない強さだが、昼間の暑さは穏やかだ。夜は涼しく、時期によっては明け方に霜が降りることもある。
周辺に動植物が多く、食物も豊富だ。特に、暑さにも寒さにも強いジェロは、この辺りではよく見かける。ジェロはその強い酸味が特徴的な果実だが、霜が降りるほどの寒さで甘みが強くなる。
アズムル・クビーラで飲まれるジェロ茶が甘いのは、そのためだ。
アズムル・クビーラというのは、その名前の通り
街の地下には、実際に
精霊である
人々は、わずかな水の近くではなんとか生きていたが、砂漠の中に入ればたちまちに弱って死んでいった。やがて人は、大地を良くするという言葉を忘れ、人と人の間で争うようになった。
タザーヘル・ガニュンは
タザーヘル・ガニュンは
それ以来、
人々が大地を良くすることを忘れると、
なので、この街の人々は
【ラハル・ラマー】
アズムル・クビーラの地面の下には
この街の大抵の家は、地下に貯蔵庫を持っている。地面の下は冷たく、
この街の人々は地下の貯蔵庫で、暑さで傷む食材を長持ちさせたり、果物や飲み物を冷やして昼間の暑さをしのぐために使ったりしている。
特に好んで食べられているのが、
綺麗な水を凍らせて細かく砕く。そこに、バーランの甘い茎や果肉を細かく刻んで混ぜる。場合によってはほかの果実を混ぜたり、冷やしたジェロ茶と混ぜたりもする。
【エーラーナー】
エーラーナーは、砂漠に生きる鳥だ。
体はとても大きく、体の位置は人の腰よりも高く、頭の位置は人よりも高い。がっしりとした丈夫な足があり、羽はあるが多少飛び上がることができるくらいで、空を飛ぶことはない。
その頑丈な足で、砂を蹴って移動する。かなりの速さで駆けることもできる。
羽の色はくすんだ灰色で、その中で長い尾羽だけが鮮やかに赤い。地面を駆ける時、この尾羽が舵の役目を果たしている。
暑さや乾燥に強く、少量の水や食べ物だけでもかなりの長期間を生き延びる。
砂漠に迷って死にかけた持ち主を背中に乗せて、かなりの長い距離を飲まず食わずで走り続け、街まで戻ってきたエーラーナーの話も残っているくらいだ。
エーラーナーは、大地を良くする人が砂漠を渡ることができるように、
タザーヘル・ガニュンでは「良いエーラーナーの持ち主は長生きする」と言われており、旅の友としてとても大切にされている。
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