第2話 聖者の森
最強の職業『竜騎士』だが竜がいない絶滅した今、最弱の職業になった。
国から出た俺は聖者の森を見つける為森に入る。聖者の森とは魔物が来ない安全な森と言われる森。正直聖者の森は誰も見たことがない。御伽噺?都市伝説?黙れ!今の俺にはそれを頼るしかないんだ!
俺は走り走り走った。途中魔物にも合うが魔力が多少あった為倒す事は出来ずとも追い払う事はできた。
「はぁ...はぁ...はぁ...もう夕方か...」
川辺まで着いた頃には、夕方だった、川辺の水を飲み呟く。「母と父には、もう会えないのか...」
持ってきたパンを咥え寝転ぶ空は青く綺麗だった。
「ん?青い?」
周りを見渡すとさっきまであった水辺がなくなっていた。
「ここはどこだ?」
呟くと後ろから女の人が俺の背中をトントンし、笑顔で言う。
「こっちに来て下さい」
「え?なんで...ですか?」
「状況を説明したいので」
戸惑いながらも女の人について行く、5分ほど歩き村に着いた。村には柵もなく警備兵もいない、魔物も出るのに何故柵も警備兵もいないのか疑問に思う。
村に入ると杖をついた村長らしきおじさんが俺に言う
「あぁ...少年遅かったねぇ...」
俺は首を傾げ戸惑いながら言う
「あの...どういうことですか?」
「うむ...ここは聖者の森、君のような無能力者だけをこの森に入れている」
「せ...聖者の森?」
「そうじゃ...まぁここは時が止まっておるから、ゆっくりして行きな。」
「ありがとうございます。」
戸惑いながら頭を下げお礼を言う。
てか時止まってるの?って事は...
「因みだがステータスも止まる」
「...そうですか...」
おじさんが俺をじーっと見る
「お主本当に無能力者か?」
俺の周りを歩き回りジーッと見て言う
「だけど、無能力者以外が入る方法など...私より上の位だが、竜騎士はこの世界では、国宝と言われ崇められていた、国王でさえ頭を下ろすほどに」
「あの...俺竜騎士です...」
「え?」
おじさんは固まり俺に向かって頭を下げ頼む
「竜...竜騎士様...この村を継いで下さい...」
「無理です...もうこの世界には...竜はいないのです」
「あ...竜は滅びたのですか...」
「はい...」
「何か勘違いをしてはいないですか?竜騎士の一番の長所...それは格下の魔法が効かない...です。まぁ物理攻撃ならガッツリ効きますけど。どうです?この村継いで見る気は無いですか?今なら沢山魔法やら剣術を教えますよ?」
少し悩み決断した。やってみると
最強職が最弱だった件〜それでも最強を目指す! maru @ma12maru21
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