第2話 弐

ギリジェ山から下山しているビリングス・セティーナは

早足で移動していると星剣グリスマラバーが声をかけてくるのです。


「そんなに急いでいると怪我するぞ」


「何を言っているのよ、早く帰宅しないと父に怒られるし、

怒鳴られるのよ」


「そんなに父は厳しいのか?」


「厳しいってもんじゃないわ」


「そうなのか、そりゃあ、早く帰らないとまずいな」


星剣グリスマラバーとのお話が終わるとセティーナは早足から

駆け足で下山しているのです。


しばらくお時間をかけて、下山し終わるとセティーナは

息切れを起していまして、肩で息をしていて、息を整えているのです。


『山をおりるのってこんなにも疲れるのね』


セティーナはそのままビリングス家へ向かうのです。


向かっている最中に辺りは薄暗くなると焦り出すセティーナは

一体どうするのでしょう。


そんな矢先に星剣グリスマラバーがまたしても声をかけてくるのです。


「焦っているのか?」


「えっ? そんなわけないでしょ」


「いやいやっ、汗を掻いているじゃないか」


「うっ……焦ってるし、本当にどうしようという感じよ」


「このままだと父に怒られるな」


「そうね」


「星剣の力を使うといい」


「使っていいの?」


「ああっ、構わないさ」


「遠慮なく使わせてもらうわね」


セティーナは星剣グリスマラバーを両手で空高く掲げると

そのままある言葉を発していまして、そのせいか、

星剣グリスマラバーが白く輝き出すとセティーナを包み込んでいるのです。


そして、あっという間に、ビリングス家に到着するのでした。


セティーナはどうなるのでしょう。

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星剣と乙女~貴方とならやっていけるっ!~ 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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