クレイドルという国で王直属の近衛集団に属するチーニは、調査依頼を受けた事件に、姿を消した親友のディアの影を見つける。
調査が進むにつれ、すれ違ってしまった2人は、少しずつ近付いていって──。
チーニとディアの、回りくどい友情みたいな繋がりが好き。
脇を固めるキャラクターも魅力的でした。
ハングさんとラウネさんの関係性もすごくよかったです。
個人的にこの作品の推しポイントは、ナイフみたいな切れ味の鋭い文章です。
すっ、と心に自然に刺さってくるような、綺麗で残酷な表現が痛くて癖になります。好き。
第38話が特にすごいです……。ぐわぁぁってなりました。
あとタイトルのセンスもすごい。綺麗。
異世界転生も悪役令嬢もなく、良い意味でWebらしくない、骨太で濃厚なファンタジーでした!