応援コメント

第5話」への応援コメント

  • 『薄曇りの空の下、笛の音、鉦の音を響かせながら祭礼の行列はゆるゆると』
    二度出てきたこの一文、美しい詩の始まりのようです。

    と、読み進めたら修之輔の辛い過去に胸が痛くなりました。
    そこへ弘紀。もう( ; ; )

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    詩のような、と星都様に言っていただいた文章は、実はシリーズの第2作「夏の祭礼」(「通う千鳥の~」中に収録)で語られているものになります。今お読みいただいているこの『翠雨』中、小菊という少女が登場する場面でも、同じ文章の違う場所を引用しています。

    本作からお読みいただいている星都様に少々の種明かしをしますと、第1作「通う千鳥の~」と第2作「夏の祭礼」で張られた伏線(の半分くらい)が『翠雨』の終盤で回収される構造になっています。

    そして、修之輔は自分の過去を第1作中早々に弘紀にカミングアウトしている、ということを付け加えさせて頂きますね。弘紀にも別のベクトルで凄惨な過去があって、そんな事情から二人で一緒にいることを互いに選んだ、というのが第1作の概要になります。

    弘紀の存在によって修之輔は自分の過去の記憶を抑え込んでいる、というのが彼らの今の状態です。必然的な依存、とでも言いましょうか。

    星都様のように、本作からお読みいただいている方にも物語として破綻の内容に作っておりますので、どうぞこの先も読んで頂ければ嬉しいです!

    読んで頂いて有難うございました!

    編集済