海外物によくある皮肉・ジョークを飛ばすリック&ウィルの序盤の描写が作者様の同じブロマンス作品(バーテンダーL氏の守り人、アレの眠る孤塔)と比べて雰囲気が海外だ!と驚き、でも根っこにある部分は変わらないその良さから好きになってしまいました。ストーカーされたり背後に見える宗教の存在、ミステリーやサスペンスとしてのメインストーリーもとても面白く、上記で挙げた作品とも少し繋がっているところにニヤリとさせられました。
「ブロマンス」の良さも濃く描かれていて対等な2人がほっとけないというところからだんだんと親愛や友愛、家族愛、お互い想い合う大きな愛から一緒になる過程にグッときました。助け合う2人の絆の強さ、心配したり信じ合う描写、家族間でよくあるような信頼しているからこそのお茶目な遠慮のなさの描写もとても好きです!
現在連載されている「占星術師アーサーと彼方のカフェ」にも謎に包まれた宗教団体のことが描かれるそうなので、このブロマンスシリーズ(になるのでしょうか?)の問題が解決されたらいつか本になってほしいなあと願っています。本当に面白い、最高のブロマンス作品ですのでオススメです!!!