なんと言っても一番の魅力は、主人公が普通であることです。
怪異のようなものと戦うダークファンタジーで、ある出来事をきっかけに主人公たちは巻き込まれていき、それらと戦うことになります。
戦闘シーンでは、主人公が普通の人間らしい弱さを見せてくれるので、感情移入がしやすいです。
恐怖の中で、なんとか自分を励まし、大切な人たちを守るために戦おうとする主人公が、弱いけれどとてもカッコよく見えます。
主人公以外も、キャラクター一人一人の個性が表現されていて、欠点も良いところも、ちゃんと分かるようになっています。その中で、相性が悪い人物同士は、仲が悪いという描写もされていて、面白いと感じました。また、人物や心情の描写がとても丁寧で綺麗だと思います。
伏線が張り巡らされており、読めば読むほど面白くなっていく作品です。ぜひ、一読してみてください。