ツンデレ幼馴染に鉄槌を下すラブストーリー

osa

ツンデレ幼馴染に分からセッ……!!




 ふざけてるわ!


 わたしは憤慨した。


 今、わたしの視線の先では、わたしの幼馴染のケンジとなんかクラスの女(名前知らない)が、楽しそうに談笑している。


 ――って、なによそれ!アンタはわたしのことが好きなんでしょう!?昨日の放課後に、わざわざわたしを呼び出してそう言ったじゃない!なのに、なんで他の女となんか話してんのよ!


『えー、それってマジかよ?』


『ホントホント、間違いないって~』


 くぅ!盛り上がってんじゃないわよ!ケンジのやつ、自分で言ったこと忘れたわけ!?


 そうして、怒り心頭のわたしが思い出すのは、昨日の放課後、学校の体育館裏でのこと――。


『お、俺は!エリカのことがずっと好きだったんだ!俺と付き合ってくれ!』


『は、はぁ!?な、なな、なに言っちぇりゅょぅをっ!あぢゃじびゅんぐぁにゃイ゙ッ……!!?』


『だ、大丈夫か?今、めっちゃ舌噛んだよな……?』 


『あ、あぃよぅよぉ!え゙ぅぅ~……っ』


 あのときは本当に痛くて死んじゃうかと思ったわ……。っていうか、それだってみんなケンジが悪いのに!わ、わたしをキズモノにしたくせに!他の女と楽しそうにしゃべるなんてっ……ゆ、許せない!


 そ、そりゃ確かに、昨日の告白されたときは、いきなりでびっくりしちゃったのと、すっごく恥ずかしくなっちゃったのとで、勢い余ってケンジのこと振っちゃったけど……。


『む、むりっ、むりだからっ!わたしケンジと付き合わないもん!』 


『っ!?マジ……かよ……っ』


 うぅ……ケンジ、悲しそうだった……。


 で、でも、ケンジだって小さいころからずっといっしょなんだから、わたしの性格分かってるはずでしょう!?


 そう思ってケンジを睨み付けるけど、ケンジは他の女と楽しんでいて、わたしの方には目もくれない……。


「うぐぐぐぅ~……け、ケンジっ!!」


 わたしは我慢できなくなってケンジに突撃しちゃう。


 とっちめてやるんだから!


「あん?おう、どうしたんだよエリカ」


 ケンジがわたしの方に振り向いた。ビシッと言ってやるわよ!


「あ、あんた、一回フラれたくらいでなによ!わたしのことそんなすぐにあきらめて、もう違う女に行くわけ!?そ、そんなの浮気よ!ふ、不倫なんだから!絶対に許さない!り、離婚なんて、してあげないんだからね!」


 どんなにひどいこと言われたって、打たれたって、絶対に離してあげないんだからっ!


 そう強く思いながらも、わたしはケンジから「お前なんかあっち行け!」(←ひどいこと)なんて言われるところを想像して、悲しくて涙が溢れて来た。


「ふぐぅぅ……ケンジのばがぁ……っ」


 うぅ……教室の真ん中で、それもみんなが見てる前でめそめそ泣いちゃうなんて……。


「い、いきなりなんだぁ?つーか、俺が告ったこと暴露してんじゃねぇよ」


 ケンジの言葉に、血の気が引いた。


 あぅ……ど、どうしよう、ケンジに叱られちゃう……?


「あー、なんか話の流れが見えねぇけど……諦める訳ねぇだろ?誰がお前のこと諦めるかよ、ぜってーに俺のもんにしてやるよ、エリカ」


「あぅぅ……っ」


 か、カッコいいケンジが、カッコいい顔でカッコいいこと言っていてっ……か、カッコいいっ!


「イっ……ぅ……っ……んんっ……!」


 あぁ……オマタがじんわりしちゃったぁ……。


「はぁはぁ……な、なんてことするのよ、このエロケンジ!」


 今日は替えのおパンツないんだからねっ!――って抗議することも忘れないわ!


「チッ――おいおい、どうしてくれんだよ。お前の所為でチ〇チンがイライラしてきたじゃねぇか」


 そう言って、ケンジがちょっとこわい顔になってわたしに近付いてくる。


 あ、ダメっ、これ、セ〇クスされちゃうやつ!


「だ、ダメよ!昨日の夜だって七回もセ〇クスしたじゃない!だ、だから夜までっ……は、ちょっと長いから……ほ、放課後まで、我慢しなさいよね!」


 昨日の夜だって、ケンジにベッドの上で組み敷かれて――「よくも俺の告白断りやがったな!絶対に許さねぇ!腹いせに俺のお仕置き棒で朝まで分からセ〇クスだ!」って、本当に朝までシてたんだから……。


 ま、まぁ、ケンジは幼馴染だしセ〇クスは良いとしてぇ……でも朝まではやめてよね――ってケンジを睨んで抗議するわ。


 言葉にしなくたって、昔からこうすればケンジにはわたしの気持ちが絶対に伝わるもの。


 そして、ケンジもわたしの視線に気付いたみたいだけど……。


「うるせー!ついでにお前の中途半端なツンデレにもイライラしてたんだ!今日こそはお前の穴っぽこに徹底的に思い知らせセ〇クスで!お前を甘トロデレデレキャラに変えてやる!」


 んな――なんてこと言うのよ!


「あ、穴っぽこはいつだってケンジにデレデレの言いなりじゃない!い、いじめないでよぉ……?」


 思わずケンジにすがりついちゃって……く、屈辱だわ。でも、完璧なわたしの唯一の弱点ともいえる穴っぽこだけは絶対に死守なんだから!


 いつもいつもケンジのお仕置き棒で弱点の穴奥を小突かれてメロメロにされちゃうけど、今日こそそうはさせないんだからね!


「アアン?」


 ケンジが凄みながらわたしを抱き寄せて、熱くてカチカチのお仕置き棒を押し当ててくる。


 き、昨日の夜から今朝に掛けて一晩中シてたのに、すごいよぉ……。こんなの押し付けられたら、オマタがきゅ~ってなって内股になっちゃうじゃない。


「おいおい、もじもじしやがって、エリカの即イきクソザコ穴、もう怖気づいてんのか?」


 ケンジがギラギラした目で見詰めながらニヤリと笑ってイジワル言う。


「く、クソザコじゃないもん。ちょっと感じやすいだけだもん。それだって、ケンジの所為なんだもん……」


 ケンジがきもちーパコパコいっぱいするからじゃない。わたし悪くないもん。


 抗議の意味を込めてプイって顔を背けるけど、すぐに顎クイでケンジの方を向かされて、強引にチューされる。んぅ~、しゅきぃ~。


「ぁんっ……こ、ここじゃ、続き、ダメなんだからねぇ……?」


 ふわふわする頭でも、ケンジをきちんと窘めるわたしってばとってもクール!デキる女!ケンジの嫁!さっきのクラスの女にだって全然負けてないんだからねっ!


「いやいや、さすがにここでおっ始めるわけねぇだろ……。ああ、でも、もう昼休みも微妙な時間だし、やっぱ放課後まで待つか――」


「えっ……や、やだ……待てない……」


 ――って、なにを口走ってるのよ!わたしは!?


「おお?」


 ケンジがいやらしい笑みを浮かべてる。


「ち、ちがっ……ちゅーしたんだから、きちんと最後までしなきゃ、ダメなルールでしょう……?」


 だって、それがわたしとケンジとの暗黙のルールじゃない。手を恋人繋ぎしたらセ〇クス!ハグしたらセ〇クス!ちゅーしたらセ〇クス!セ〇クスしたらセ〇クス!セ〇クスセ〇クスセ〇クス!


 そしたら、ケンジが噴き出した。


「ププっ、おいおい、もう媚び媚びかよ」


「ぁ、う……こ、媚び媚びじゃないもん……っ」


 かぁって顔が熱くなる。もう!は、恥ずかしいじゃないっ……!


「仕方ねぇな。んじゃ、今から学校サボんぞ。俺はこのままバックレるから、お前はちゃんと早退して来いよ。わかったな、エリカ」


「ゎ、わかり、ました……っ」


 くぅ、ケンジに命令されると逆らえない……く、悔しいわ。


 でも、わたしはケンジの言いなりで、仮病を使って早退。校門の外で待ち合わせて、そのままケンジの家に連れ込まれる。


 わたしの家のお隣にあるケンジの家は、週末以外はおじさんもおばさんも留守だから、こういうときに便利よね。


 そして、玄関に入るなりめくるめくセ〇クスが開戦。


 わたしもケンジも、けものっ!けものになったわねっ!


 わたしも頑張ったわ!すごくすごく頑張ったの!頑張ったけど、負けちゃったぁ……。


「うぅ、恥ずかしいぃ……っ」


 プレイの熱も冷めて、ケンジのベッドでシーツを頭からかぶって悶えるわたし。


 すると、ケンジが言った。


「さて、勝った方が負けた方になんでも命令できるんだったよな?」


「くぅ、な、なによぉ……」


 ケンジがなに命令して来るかドキドキ。


「じゃあ、今度こそ俺と付き合ってくれ、エリカ」


 ああっ、また――カッコいいケンジが、カッコいい顔して、カッコいい声で、カッコいい告白して、カッコいい……っ!


 で、でも!そんなの恥ずかし過ぎっ!


「だ、だめ!恥ずかしいからっ!付き合うなんて、恥ずかし過ぎてまだむりだから!わたし、ケンジと付き合わないもん!」


「なっ――んだとぉおっ!?このへっぽこツンデレがぁっ!また俺のこと振りやがったな!もう絶対に許さねぇ!こうなったら、お前が反省するまで分からセ〇クスだからな!覚悟しろやぁああ!!」


 いきり立つケンジとお仕置き棒。


 このあとは、まためちゃくちゃお仕置きされる流れね。


 ふんっ、絶対に屈したりなんかしないんだからっ!


 そして、ケンジが覆い被さって来た。


 あ――いやん♪



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ツンデレ幼馴染に鉄槌を下すラブストーリー osa @osanobe

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