第11話 うつ病になったら人生終わりか
普通の人は精神疾患にかかった人と付き合いたがらない、という現実がある。なのでうつ病や双極性障害を罹患した人は周りの人に打ち明け辛い。
会社でこっそり抗鬱剤を飲んでいる人は多いだろう。もし同僚や上司があなたが置き忘れた薬を見つけたら薬剤名でグーグル検索し、自主退職に持ち込もうとパワハラをかける恐れがある。
症状が寛解して再就職に臨んでもうつ病を隠す人は多い。障碍者枠で就職する人もいるだろうが前職より良い待遇は望めない。結婚となると更に難しい。私は服用している薬を理由に車の運転を医師から禁止されている。運転免許はあるのに「いや、実は医者に止められていて」では再就職は難しい。
その辺りの事は公務員時代から予測していたので文章を書くことにした。小説などを書いて賞金で暮らそうと思い立ったのだ。今考えても途方も無いことだが継続は力なりで某オンラインマガジンで数年間連載の仕事を貰った。
すると何が起こったか。女友達が戻ってきた。連載を貰ったからといってそれで食えるということも無かったのだが、「あそこで連載してるあの人実は知り合いで」と自慢出来ると思ったのだろう。
数日前話題になった「うつ病で退職した人がレンタル彼女に言われたこと」が書かれた某ブログでは「うつ病おじさんのプライド薄っぺらい」みたいな評価を私の周りの女性達がしていた。私は彼女達に双極性障害Ⅱ型だと打ち明けていないしこれからもすることはないだろう。
文筆業は食えないが、小説家やライターの大半は精神疾患かアル中で、中には大麻を常用している人もいる。そんな業界だと障害年金を受給していることもネタになるし、擁護もして貰える。
しかし。前述の戻ってきた女友達を私は無視した。「うつ病で障害年金を受給している」と告白したら「あーそうなんだ」と笑いながら去っていった女は太って戻ってきた。無視されて当然だと思う。こう書くと「メンヘラ男VS.プラスサイズ女」という新展開が生まれてしまうがそれも良しとする。
ついでに書いておくとTwitterでたまに見るメンヘラ・ゴス・リスカの女の子がホストにはまるマンガはステレオタイプでメンヘラを馬鹿にしている。さらについでだが某政党は全国で百万人単位でいるメンヘラ層の票は欲しくないのだろうか。薄汚いが、権力も味方につけないと死んでしまう。
LGBTとはまた違うベクトルのマイノリティだが時期を見てマイノリティの権利を訴えていきたい。でないと「工場勤務なら務まると思うよ」と言われて終わりの人生になってしまうから。
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