第9話 手の甲の湿疹が治った

 10月21日から23日の三日間は全く筋トレはしなかった。その間に右手の甲に幾つか出来ていた湿疹が治ってしまった。正直に書くと週6日8週間のワークアウトはたとえ一日45分程度(クールダウンやストレッチ含む)といえども「サボったり手を抜いてもいいが休まない」と決めたことで精神的に辛かった。


 手の甲の湿疹はその8週間のうちに出来たもの。軽いものなのであまり気にしなかったがストレスが体に出ていたようだ。サボったり手を抜いたりで自分に課したノルマをこなしていたのだが自分で自分にストレスをかけていたとは自覚していなかった。


 こういう成功と失敗の混じった経験は必要だと思うが、自分のストレスは意外と分かりにくい。当たり前の話だが、忙しいと感じるということはストレスを受けているということ。それも毎日になるとストレスだと認識出来なくなる。


 そういえば誰の為に双極性障害Ⅱ型を克服しようとしているのか考えてみた。漠然と、ブラックな労働環境にも適応出来る自分を作ろうとしていなかっただろうか。現実ではそれが必要なことだとしても病気が治る訳がない。障害年金を返上出来るくらい稼ぎたいという気持ちもあるが、それは精神障害があるというと言動に信用を持って貰えないから。また、若い時厚生年金等を納めていなかった人は障害年金を貰いにくい。そういう人達にも何らかの福利厚生が必要だと思うが受給者を嫉妬する人もいる。病人の中に経済格差があるわけで、部外者から見たら地獄絵図かなと。


 うつ病でもそれを逆手に取って生きなければとも思うが、それを実践している人達を匿名掲示板で叩くのもどうかなと。色々言いたいことがあるのは分かるが病人が聖人君子な訳がない。皆等身大の平凡な人間なのだ。ネットで人を叩くのは嫉妬が動機だろう。実は私も叩かれたことがある。だが病気以前の問題で嫉妬したら人生が変わるのかというと何も変わらない。卑しい人間に成り下がるだけだ。


 先に述べた手の甲の湿疹も失敗といえば失敗なのだがこれも経験だ。癒しとはぬるま湯に浸ることではない。ぬるま湯はすぐに冷めてしまう。ネットで叩かれるのも仕事のうちと思い失敗しながら頑張ってみようかなと思う。

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