第6話 闘病から交渉へ
「週6日プログラム」の話に戻ると、最初の三週間ぐらいはやはり病気と闘っているイメージがあった。それが後半になると病気と交渉している感じになった。戦争が外交交渉になったと言えば分かりやすいだろうか。週6日筋トレという中程度の刺激を与えることで脳の働きが安定してきたのだろう。交渉と言うと変なのだが、病気で出来ること出来ないことが生じてくるのでこちらも要求を提示するという作業。
交渉していてもやはり病気を敵に回していることには変わらないのだが、ともかく双極性障害Ⅱ型に限らず病気というのは巨大な自然の一部なので、個人がそれと闘うということは素手で川の流れを止めようとするに等しい空しい作業。
理性で病状をコントロールしようとしてきたのがプログラム開始以前の私だった。しかし理性で全てが解決するのなら誰も苦労しない。結果的に脳トレとしての筋トレになっていたわけだが、明日明後日のコンディションを考えながらやらないと週6日8週間は続けられない。
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