これは世界を見捨てて終焉を求めるようになった一人の男の子の話です。彼は死後、今までいた世界の本質を知ることになります。そこでは誰ひとりとして彼の死を悲しんではいません。そんな状況に怒り・憎み・世を呪って〝魔女〟になる決意をする。彼は自分の力で、故郷たる世界を滅ぼそうとしているのです。世捨て人になった彼はそんな願いを叶えてしまうでしょう。愛がなければ人は生きてはいけない。そんなテーマを扱う本作はとても面白いと思います。