第12話
その後僕は初めてクラスのみんなとお話したりして楽しい一日を過ごした。放課後僕が帰る準備をしていると横の席の四条さんが
「う、ううう宇多くん。わたわたしとも友達よね?」
と聞いてくる四条さんに
「そうだよ!四条さんはこの学校入って初めてできた友達だもん!」
すると急に僕の手を両手で包み込んで
「なら!私のことを名前でよんでほしいの!わたわたしも真昼くんってよびたい!」
なんだそんなことか。今日はずっと元気がなかったみたいだったからもしかしたらこれに悩んでたのかな?くすくすやっぱり面白いな〜
「いいよー好きによんで!雪菜さん。」
「うん!ありがと真昼くん!」
その後雪菜さんと軽く話した後僕は教室をあとにした。せっかくなら雪菜さんと帰ろうとしたが「も、もう限界」といってものすごい速さで教室をでてしまった。
僕は仕方なく靴を履き替え学校を出ようとしたら後ろから
「ちょ、ちょっとまて真昼!」
と随分慌てた様子の伊織に引き止められた。そういえば今日伊織は僕の教室に来なかった。
「いおり?どうしたのそんなに慌てて。今日は忙しかったの?」
「いや、まぁいろいろあったんだ。そんなことよりも今から時間あるか?」
「うん。大丈夫だよ?あと帰るだけだったし」
「そうか。よかった。じゃあ生徒会室に来てくれないか?お前のねぇちゃん死にかけてるから」
「えっ?う、うん。わかった」
朝姉が死にかけてる?どういうことなんだろ。僕は疑問におもいながら伊織の後をついていった。
生徒会室の前まで来たあと伊織が
「朝陽さん、相当参ってるから慰めてやれな?ていうか俺のことも慰めて。今日は朝陽さんの相手で疲れたから」
とぼくに寄りかかってきたので僕は伊織の背中をさすって「わかったわかった。」といい、生徒会室にはいった。そこには
「………ま〜ひる〜……あい、たかったよ〜」
僕を見るやそう言いながらぼくに抱きついて来た。僕が「朝姉?大丈夫?」と朝姉に声をかけると僕の胸に頬をすりすりしながら
「あ〜真昼の匂い!落ち着くよ〜もうここにずっといる~!」
いつもはキリッとしている朝姉がその影をなくし甘えた様子で僕にすりすりと甘えてくる。
「ねぇ、伊織?どうして朝姉はこんなことになっちゃったの?」
僕が伊織に聞くと伊織ははぁ〜と一度ため息をしたあと
「……真昼、お前のせいだな」
僕のせい?どういうことなんだろ?すると伊織が
「お前、ファンクラブできたろ?それな、クラスだけじゃなくなってんだ。今や学校全体でどんどん大きくなっていってんだよ」
えっ?今日できたばっかじゃないの?
「それで今学校中で真昼に近づこうとしてる輩があちこちにいてな、それを朝陽さんが権力でねじ伏せてたんだけどあまりに人数が多くて俺も駆り出されてたんだ。」
よくわかんないけどなんか迷惑をかけたみたい。
「…なんかごめんね。僕のためなんだよね?」
すると伊織が
「ま、いずれはこうなると思ってたしな。中学の時もそうだったし。そこで真昼に提案なんだけどな?真昼、生徒会に入んない?」
かわいいじゃなくてかっこいいって言われたいもん! 無色透明 @nonono000
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。かわいいじゃなくてかっこいいって言われたいもん!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます