クラスメイトと踊り子の非常識


今回、前半はクラスメイト視点で行くんですが、自分、他視点の文章が苦手なので下手くそな文章がさらに下手になると思います。

なので、クラスメイト視点は適当に現状を説明する感じでながします。


――――――――――――――――――――



クラスメイト視点




一方その頃、水無月零のクラスメイトはある国の城で訓練をしながら異世界を過ごしていた。

彼らは最初、驚き、戸惑った。


ただ、とある事情で召喚したこと、その理由、そしてなにより帰る方法があること、それがクラスメイトたちを落ち着かせた。

まあ、ぶっちゃけこの国(エルフォート国 王都)の王や家臣がめちゃくちゃいいひとってのもあるが、結構好待遇で懐いたという感じだ。


今は城にいる優秀な人たちがクラスメイトにこの世界の…というかこの国の歴史や魔法の勉強、武器の扱い方と訓練などをやっている。

そして、クラスメイトは現在、3グループに分かれている。

戦闘が得意なグループは近くのダンジョンや王都の外側にいる魔物を定期的に退治する(補助系が得意な子も)。生産、回復は城や優秀な人材の工房などでアイテムや武具防具などを作るために修行したり、戦闘組が怪我をして帰ってきたり、一緒に行って回復させたりして経験をつんでいる。


え、もう一グループはって?それは、最前線組だ。ただ、ほぼ留守だが、なぜかというと、強すぎ(笑)だから。なんせ、ほぼ彼女らは「FGW」のプレイヤーだが、初心者から上級者までいる。

ただこの世界では初心者レベルでも十分強い。

だから、初心者レベルのプレイヤーも最前線、留守番組に入ってる。


ちなみに零……レイ がいれば、ほとんどの戦闘がレイだけですんだろう。


それはともかく、彼ら彼女ら…クラスメイトは順調に強くなっていた。

だが、彼らに危機が迫っている。

それに気づく者はいない。









レイ視点



俺は今、助けたやつらの馬車に乗ってる。

なんでも助けたお礼とかで…

なんとこの馬車に乗車していたのが俺たちが行く町の領主が乗っていた。

俺とルナの正面には領主のおっさん?おじさん?が一緒に馬車に揺られている。

ルナは隣でガッチガチに固まってるし…このおっさんは(俺も前までおっさんだったが)喋んないし、とか思ってたら……


「………今回は助かった。感謝する。おかげでうちの馬や冒険者を失わずにすんだ」


「……いや、別に、特に大したことはしていない」


と言ったら、領主のおっさんが呆れた感じで


「いや、大したことだぞ。そもそも、グレイウルフは群れないが、ゆえに大群の時の脅威が分かりづらい」


「そうでもないだろう。グレイウルフは一匹は強いが、群れると団体行動ができない。あの数ならウルフの方がよっぽど脅威だ」


と説明すると余計、呆れた顔をする。


「……やはり、優秀だな。そんな習性、普通の冒険者は調べない」


――――そんなこと調べなくても、


と言おうとしてやめた。ここは現実の世界、ゲームと違って怪我をすれば出血もするし、痛みもある。状態異常なんかもっと酷いだろう。

そして、死んだら、死ぬ。

ゲームでは痛みは調整できるし、血は出ない 。

死んでも死なない。


そんな世界で調べなくても分かると言うのは、我が身を犠牲にしている思われそうだ。


――――よし、調べたことにしよう。


そう思って俺は当然だと答えた。







「そういえば、名乗ってなかったな。俺はクラウド・アストリアという。これから向かう町の領主だ。よろしく頼む」


「…何がよろしくなのか分からんが・・・」


俺はおっさん……クラウドさん?がそう言って手を出してきたので俺は一応、しぶしぶ手を握り返した。

クラウドさんはルナにも握手を求めたが、クラウドさんが手を出した瞬間、ビクッと反応したので手を引いた。……懸命だな、おっさん…

もし、無理に握手を求めたら……さて、誰がどうなっちゃうんだろうね〜ニヤァ


といろいろやってるうちに調子が出てきたな。俺のロールプレイ…

とりあえず、今はよろしくしとこう。


そうこうしてる間に町に着いた。

うん着いたよ、着いた…ただ…俺身分証明持ってない…

どうしよ?……とりあえず、このこと(ルナにも言った言い訳)をクラウドさんに言うと、


「…そうか、お前も苦労しているんだな…」


などと哀れまれた。心外だ、と思ったが、俺の考えた設定だとそうなるのか。

とにかく、俺はクラウドさんの客として(もちろんルナも)町に入れた。

……あの門番の兵士の顔面白かった。俺はロールプレイで腕を組んで表情は目を瞑り口元は少々ニヤッとした感じで…

ちなみに、どうやって兵士の顔を見たのかというと薄目でちらっと…前もなかなかのスピードの電車や車の中でも遠くの看板の文字が見えてたし、それよりかは楽だった。


閑話休題、それよりもそろそろ下ろした方がいいかもな。

ルナの振動がこっちまで届いていた。

…いや、今から行くところは領主の屋敷だが、この脅えよう…領主は実は裏でなにか悪事をしていてそれをルナだけそれを知ってるとか……なんて、ただ立場が上の人だから怯えてるだけか、今までのルナの言動や行動からして……

まあ、本当に裏があったらただじゃすまさんがな……ふっふっふ


ぞくっ!


「………?!?」


おっと、殺気が漏れてクラウドさんが怯えた感じに……ルナはそもそも気づいてないな…最初から怯えてたからか。

兎にも角にも、ルナを孤児院に送ってからだな。


「先にルナを孤児院に送って行きたいんだが、構わんか?」

「あ、ああ、では近くまで送ろう」


そう言ってクラウドさんは御者に指示を出し、ルナは目から輝きを取り戻し、顔から笑顔が戻ってきた……どんだけ嫌なんだ領主の屋敷…





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舞神と呼ばれた踊り子 狂歌殺鬼 @kyoukasatuki

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