第2話 僕の好きな女子と親友が合わせて喋るのが気に入らない
家族で食事に行くことはあっても子供だけでファミレスに来るなんて初めてだから緊張する。
「淡竹、なんか落ち着いてるな」
俺なんてなずなちゃんの事があるからってのもあるけど、子供だけでファミレスに来るってだけでそわそわして落ち着かない。
「俺は檀と来たりしてたし」
「は?なんだよそれ聞いてねぇよ。檀さんと上手く行ってたんだね、おめでとう」
「男女の関係を一々友達に言わないだろ。昨日檀と何しましたとか聞いたらお前どう思うよ」
「羨ましい妬ましい僻む。社会が倫理観で人を妬むなと言っても本能で妬む。っつうか男女の関係てなんだよ。何しましたって何だよ。
言いたい事聞きたい事いっぱいあるぞ」
「何がしたいか聞きたい?」
「うん」
「ゲーム」
「ああそう」
俺はだいぶ落ち着いたら、なずなちゃんと檀さんがファミレスにやって来る。
サービス開始日が平日で良かった。なずなちゃんの制服姿好きだし。
「おお、こっちこっち」
淡竹が手をあげ檀さんとなずなちゃんに席を知らせる。
先こされた。僕がなずなちゃんにそれやりたかったのに。なんかもう今日は淡竹に負け続けてる。
今日じゃなくてずっと負け続けていたんじゃないか。
「2人ともドリンクバーでお願いします」
檀さんが淡竹と同じ注文の仕方をする。
「ファミレスの注文ってそうするって決まってるの。一文字も違わず同じだよ淡竹の言い方と」
「これが普通の注文じゃないかしら。それとも私達の仲がいいからかしらね」
「こいつ妬んでるんだ。ちょっとした事で突っかかってきてるけど許してやってよ」
「たくさん一緒にペア組んだ仲だからそれぐらい許してあげるわよ」
「許してくれてありがとう」
こんな話をいつまでも続けてちゃいけない。貴重な時間を妬みで無駄にしてる。
「なずなちゃん一緒にゲームやるの久しぶりだよね」
「そうでもないよ。一緒にゲームしてたでしょ」
「いや、ネットでは一緒にゲームしてたけど」
「重吉君はなずなちゃんに会いたかったんだよ。特に制服のなずなちゃんにって」
「俺そんな事言って。あ、言ってたわ」言ってた。制服姿のなずなちゃん可愛いよーとか淡竹と部屋で遊んでる時言ってたそんな事。しょっちゅう。
「この制服可愛いよねー」
言われてみたら中学生になってから重吉君と淡竹君と制服姿で話す事ってあまりないよね。ネット越しにしか話してなかったかも」
「ここの制服可愛いかぁ。制服の中身の方が重要だから俺はそんなに」
なずな「せっかちな子だねぇ」
檀「久しぶりよね、ネットじゃなく4人一緒に揃ってゲームなんて」
淡竹「小5ぐらから部屋で4人でゲームしなくなったしな」
な「実際に会って4人パーティ組むと楽しいよね」
檀「ええ。淡竹となずななんてゲーム下手だから、ネット越しで4人パーティ組んでても尚更連携取りづらくてやられるのよね」
淡「ごめんな」な「ごめんね」タイミング合わせて喋るな。
重吉「今日は俺達の連携見せるぜ」
「おー」「おー」なんで君達二人で合わせてくるの。
檀「実際に会ってやらないと上手く行かないならそれは連携が取れてるとは言えないわ」
淡「ああ、その通りだな」
なんかだめだしされた。
ラスボスのHP60%減らせるチートスキル持ちの俺がパーティ追放?幼馴染パーティから追放された俺は幼馴染をざまぁ断罪しないと気が済まない 甘いからあげ @pankana
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