六章最終話 悪役令嬢の予想外



夜にアリアローズ様の部屋を訪れるのはあの抱かれた日以来になる。


なんとなくでそういう事をするのを避けてしまっていた。


アリアローズ様に抱かれるのが嫌なわけではない。


ただ、裸を見せるのが恥ずかしいかったのだ。




「ん……はぁ……ちゅ」


部屋に訪れると早速とばかりにベッドへ連れて行かれて舌を絡めあう濃厚なキスをし始める私達。


キスをしながらもアリアローズ様の手は肩から下へを伸びて行き控えめな私の胸を揉みしだく。


体の芯がぞくぞくとするような感覚に肩がビクンと跳ねる。


アリアローズ様はネグリジェの肩紐をずらしてきて胸が露出した。


外気に触れてピンと尖った胸の突起をアリアローズ様の細い指がクリクリといじる。


「あ、はぅ……ん」


私の口から甘い声が漏れる。


その声を飲み込むように唇を重ねてきた。


胸の突起を刺激しながら片方の手は下へと降りて行きショーツに触れる。


「あ」


するりとあっという間にショーツを脱がされてしまった。


「まだちょっとしか触れていないのにこんなに濡れてるのね」


くちゅりとアリアローズ様の指が秘裂をなぞる。


「あぁ、ひゃぁん!」


「ふふ、可愛いリタ……」


秘豆を擦るように何度も指が往復した。


びくびくと感じてしまい腰が跳ねる。


それでもアリアローズ様は逃がさないとばかりに同じ場所を責め立てた。


「ん、ふ、ぁあ、あ、あん!」


始めから激しく指を往復させてくる動きに段々気持ちよくなってきて意識が遠のきそうになる。


「まっ、い、いっちゃ!あぁ!」


「もう?いいのよ、イってしまっても」


気持ちよすぎて手から逃れようと腰を引くと腰に手を回され逃げられなかった。


あぁ、駄目。


「や、あぁあああ!」


視界が白く瞬く。


体がピンとなってびくびくする。


イってしまったのだと理解した時にはアリアローズ様は指の動きを再開させていた。


「ひぃん、あ、も、やめぇ」


「だーめ、まだまだこれからよ。ね?」


手を止めようと掴むけれど力は入らず縋るようなかたちになってしまう。


アリアローズ様の指が中に入ってきて膣壁を蹂躙する。


「あ、あん!や、それやぁ!」


そう声を上げるとふわふわの笑顔で


「ここが気持ちいいのよね」


と言って一点を突いて来た。


「あぁ!」


私は抵抗できずに声を上げる。


容赦のない指の動きは秘裂からぐちょぐちょと卑猥な水音をさせた。


責め立てられて息も絶え絶えになり気持ちいいを受け取るだけしかできない。


急にずるりと指が引き抜かれる。


唐突に訪れた喪失感にポカンとした。


「うふふ、今日はこれを使ってみましょう?」


そう言って枕の下から取りだしたのは程よい長さの男性器を模したものだった。


あまりの驚きに息をのんだ。


アリアローズ様は私の足を掴んで開き秘裂にぴたりと押し当てる。


「ちょ、ま、なんで、そんなもの!」


「リタがもっと気持ちよがってるところが見たいの」


そう言って張り型を押し挿れてきた。


ずぷぷ、と音と共に感じたことの無い圧迫感がやってくる。


「は、あ、あん、ぁ……」


「痛い?」


少し私を気遣うように首を傾げたので首を横に振って応えた。


「えい」


ズン!と勢いよく突き入れられる。


奥に当たり感じたことのない快感が体を駆け巡った。


「あぁ!」


ビクリと体が跳ねる。


体を動かしたいけれど足を抑えられてて自由に動けない。


不思議と痛みは無く張り型は私の中に納まっている。


「動かすわね」


そう言ってアリアローズ様はゆっくりと張り型を引き抜いて行く。


ずるる、と引き抜かれる動きで膣壁を擦って刺激を与えてきた。


「ひぁ、あ、や、うごかさ、ない、でぇ」


未知の感覚に必死に懇願するが聞き入れてもらえない。


アリアローズ様はある程度まで引き抜くとまたズン!と強めに突き入れてくる。


ビクリと体が震えた。


それに気を良くしたのかアリアローズ様は動きを早めてきた。


愛液が擦れてぐちょぐちょと音を立てる。


「あ、あぁ……ん、あ、も、やぁ」


「嫌じゃないでしょ?」


容赦なく奥を叩かれる。


そのたびに電流が走るような感覚が広がり体が震えた。


「も、いく、い、ちゃう!」


早くもイってしまいそうだ。


私がそう言うとアリアローズ様は動きをさらに激しいものにする。


「イって?」


お願いするように言われた。


途端に快感の波が襲ってきて私の意識は真っ白になる。


「ああぁあああ!」


イくのと同時に張り型が抜き取られた。


「リタ……一緒に気持ちよくなりましょう」


そう言ってアリアローズ様は私の足を抱えるように持つとお互いの秘裂が触れ合うようにする。


「ん……」


くちゅりと愛液が混ざりあう。


どうやら私の痴態を見てアリアローズ様も興奮してくれていたようだ。


アリアローズ様はお互いの秘豆が擦れあうように動いた。


「あっぁ……」


再びやってくる快楽の波に抗わず私はもっと求めるように腰を動かす。


お互いの愛液が混ざりあっていやらしい水音がする。


「ん、ふ、ぁん……」


気持ちいいのかアリアローズ様も声を漏らす。


私も擦れあって気持ちいい。


快感に身を任せて腰を動かした。


「あぁ、あ、ん、ふぁ、ぁあ」


「リタ……リタ、一緒にイきましょう?」


余裕が無さそうにアリアローズ様が言う。


そして腰の動きが激しくなった。


また視界が白くなっていく。


「あ、りあろーず、さまぁ!」


「……リタッ」




二人同時にイった後、アリアローズ様にギュっと抱きしめられたのを最後に意識が遠くなったのだった。






******






それからしばらくして、国王様は同姓婚を認めると発表した。


同時に私とアリアローズ様の婚約も発表され、なぜか世界各地の女性からお祝いの手紙が届けられることになる。





******


これにて神様、そうじゃないシリーズは終了となります。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


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神様、そうじゃない 出汁巻きチョコバナナ @syulla

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