4

 理性が本能を抑えられなかった。すかしなら大丈夫だろう、という、謎の余裕と確信があった。


 すぅ〜〜〜〜〜……ぶりぶりっぶちっ!


 はっ! やってしまった! やはり無理だった!


 その屁がTRIGGERとなって、抑えきれなくなったクソが一斉に我よ我よと飛び出した。私はただ、それが通り過ぎるのを肛門で感じているしかなかった。そして私の肛門は、音を奏でる楽器へと変わり果ててしまった。


 ぶちちぶ、ぶぶぶぶる、ぶりっち、ぶんぶぶっ……ぶっ!


 下痢だけにまさにゲリラだった。全てを出し切ったその時、私はスッキリした顔で、








「日本軍の戦い方と似てるな、私の負けだ」









 と、呟いた。(終)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

下り 相変わらず@ @AikawarazU

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ