23
「まだまだ終わらないよ。ね、サンデー?」
と言ってミュートは
「うん、僕たちはしばらく旅を続けるつもり」
「行きたいところがたくさんある。話に聞いた町。ぶらりと知らない町も回りたい」
「また行きたい町だってあるし」
「そうね。旅をする内に行きたいところがどんどん増えたわ。
「え、ホントに……?」
僕は心底驚いてミュートを見る。するとミュートも驚いた顔で僕を見返した。僕が本気にしていなかったことに驚いているらしい。そんな僕たちの様子が
オルダの笑いが
「あたしだって
「罪滅ぼし?」
「そう。あたしの
2人はしばらくの
「ありがとう、ミュート」
「べ、別にあんたのためじゃないし」
「ふふ、そうだよね」
「ええ、まったくね」
それから僕たちは、地面に腰を下ろしたまま4人で語り続けた。感情が
話題は少しも
腰を落ち着けて、自分自身の気持ちを打ち明けることで、僕たちは、ほんの少しだけ
日の光に照らされた町は、裏も表も、影も含みもなくなって、本当の
硝子の破片が太陽の光を切り分けて、七色に光輝いていた。赤色、
太陽の光こそ、世界で一番綺麗な
僕たちは長らく、黙ってただ、太陽とそれに輝く風景を
気持ちのいい朝の空気を吸い込もうとした
だけど、ミュートのお腹も
食べ物だけじゃない、今の僕は全部が
それだけじゃない。
ミュートと一緒に。
なんだか、
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