7
僕の背中には、
「……ごめんサンデー。
「いや、
「……
「……ミュート、ごめん。矢、
背中の
「……
「……う、うん、お願い」
ミュートは
「……5」
カウントダウンの
「いや、すぐにお願い。なんだかさ、
その
「……
「え! どこ?」
言ってミュートは矢をナイフのように
「……ごめん、気のせいみたい」
「なんだ、よかった……」
ミュートはほっとしたように息を
「……
「しょうがないよ。……でも、本気で僕たちを殺す気だ」
「うん」
「
「そうだね、ただ死ぬわけにはいかない」
ミュートはリュックから
「……ごめんね、ここで待っててね。でも最後は一緒にいてあげられないかも……」
ミュートはこちらを振り返り、僕の目を見た。
「
ミュートの声も
立ち上がって、僕もミュートの目を見た。
「うん。
ミュートは
「……やっぱり、城かな、あいつらの
そう言ってミュートは
「
僕たちは広場を
まるで死の国に
……でもそれを言ったら、僕やミュートの命だって
僕だって、次に
まるで光を
オルダは言ってる、光が
僕たちは旅をしてきて、
城の前に
僕たちは顔を見合わせ、どちらからともなく
奥に進むと大きな広間に出た。そこは
そう思うと、
やがて
細い月に掛かった雲が、松の葉枝のように揺れている。柵に手を掛け地面を見下ろすと、硝子の町は蛍の光に沈んでいた。遠くに見える巨大な湖は、きれいな円の形に、眩く輝いて、まるで燃えるように揺らめいてる。でも、何故だろう、冷たい印象を受ける、周りの光を呑み込んでいるような。
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