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そんな
「ずいぶん、
という僕の投げ掛けに、男の子は
「ここは
「
「うん。町全体が
「なんで
「……いや、よくは知らないけど」
「知らないんだ……」
「……うん。でも、
「なんかすごいね……。そうだ、そういえば
「あたしはミュート。よろしくー」
「俺はワカリだよ。よろしく。ていうか、おじさんも
「……お、おじさん……。……う、うん、最近、いくら寝ても、
「はは、じゃあ俺と一緒だね。よく
「……そんな、それじゃあ、つまらないよ」
「そうかな? だって夢の
「……そうなのかもね。……でも、僕も君と同じだよ。あんまり寝てると、このおねえさんに
「お
ワカリ君はそう言って、ニッコリと笑った。
「なんだか、小さい子が多いわね」
「うん。この町の人はみんな
「……へぇ、大変なのね」
「……ああ、毎日、
「それは……まあ、がんばんなさい」
というかさっきから、すれ違うちっちゃい子たちが僕たちを見て、クスクスと笑っていた。もっというと、なんだか僕を見て笑っているような……。
「ねえ、なんか僕、笑われているような気がするんだけど……」
「そりゃあ、こんな場所で、そんな
「……ああ、まあ、そりゃそうだよね」
様々な人たちと、次々すれ違う。
みんな同じ
次々と目に
様々な
「……
「え?」
「……ごめん、ちょっと道、聞いてくる」
ワカリ君はそう言って、近くにいた町の人のところに
「そりゃあ
「なんで、こんな
「さっぱりね」
「お待たせ、もうすぐみたいだよ」
「ここの人でも
「当たり前だよ、
ワカリ君の少し
少し歩くと、
「ここだよ。じゃあ俺はこれで」
と言ってワカリ君はすぐに立ち去ろうとした。それにミュートが声を掛ける。
「あれー、
「いいか、俺はここに
ワカリ君は、
「よっぽどサボりたかったのね……」
「……みたいだね」
「……よし、いきましょう」
ミュートは
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