過去の町 強欲分別
1
どれくらい
僕は
「ごめんね、ミュート」
「
「過去の町か、どんなところなのかな。過去じゃ、
「そうね。うーん。古い
「そういうのって意味あるのかなあ?」
「そういうの?」
「古い
「さあ、過去の時代を
死者の町を抜けてからのミュートは、すっかり
「ねぇ、ミュート」
「なにー?」
「真剣な話なんだけどさ」
「なによ。
「……。ほら……あのさ、死者の町でさ、ミュート、死んじゃいたいって、……そう言ってたよね」
「えー、そんなこと言ったっけ?」
ミュートは
「……ただ、あの部屋を見て、ショックを受けちゃっただけだよ。ただそれだけ。死者の魔石にうんざりしてたし。多分、あたしも
そのミュートの言葉は、
「あたしより、サンデーだよ。身体、大丈夫なの?」
「え? うん。ただ、ずっと
「……
「うん」
ウマスギを近くの木に
少し進むと受付のような
「もしもーし。おーい。起きてー!」
ミュートはその子に近付き声を掛けた。だけどまったく
「お。男の子だ。かわいー。口
と言ってミュートは
「うふ、うふふ」
「……ちょっとミュート」
数秒して、男の子は
「もう寝てるよ!」
男の子はしばし
「……俺、寝てた?」
男の子の
「うん。
「……そう。……それはまずいな」
男の子はすごく落ち込んでいた……。
「ミュート……」
「知らなーい。ねえ、
「ああ、そうだよ。2人は?
「
「……ああ、あのじいさんか……」
男の子は
「……じゃあ、大変だったね。それでどうする? 自分で
「さっきから
ミュートは言って首を
「ん? あれ、知らないで来たの? ここは
「ほん? ほんって、
「そうだよ。ここは町全体が
「ああ、それで、
「で、どうする?」
「自分で
「そうだなあ。やっぱり、
「
「そう、ここの
「え?
「まあ、
「んん? じゃあ、お
「いやー助かったよ。ここの
男の子は
――
――同じ場所に返さないこと――
――作者、
「これはなに……?」
僕の
「ここの
「こんなの
ミュートの言葉に、男の子は少し肩を落とす。
「いや、
「知らないのね……」
「……うん。そんじゃあ
男の子は奥に引っ込むと、別の人を引き
「よし、じゃあ、ついてきて」
僕たちは男の子の
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