9
僕は夢を見ていた。歩く夢だ。スヤスヤ
そうして歩く
目を
顔のすぐ近くで、
「……ミュート……?」
そう声を掛けると、僕はすぐさま地面に落とされた。背中と頭を打ち付け、完全に目が
「……
「大丈夫なの!?」
「……はあ? 大丈夫じゃないよ……もろに頭を」
頭をさすっていると、急にミュートがそばに寄ってきて、僕の顔に
「……あんた、2日も
「え? まさか……」
「……どんだけ心配させんのよ……」
ミュートは、
ミュートは泣きやむと、ベクシンさんと2人で僕に
でもミュートは、それじゃあ時間が掛かり
やっぱり、ベクシンさんの
「うわ、
僕の心配を
「ご心配なく。
「……は、はぁ」
言葉の
「町はここで
ベクシンさんは僕たちを
「ありがとうございました。本当に助かりました」
「……その、
そう言ってミュートは深く頭を
「お気になさらず。わたくしも早くにお伝えするべきでした。その
「……
「はい。
「……そうか。
「せめて、
「ではこちらに」
そう言ってベクシンさんは歩き出した。その先には小さな
「
「名前はなんて言うんですか?」
ミュートは
「ありません。
「それと、もう
「それは
僕はそう
「いえ。
それから僕たちは、ベクシンさんに
ミュートは
「ねえ、ミュート?」
「なにー?」
「名前、どうしようね。名前がないと
「そうねぇ、じゃあ……ウマスギで」
「……なんか、
「そんなことないよ。
ウマスギは僕たちに
「ほら、ウマスギも
「えー……。なんだか、やぶさめ
「
「……僕?」
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