6
ベクシン
僕たちは自然、ベクシン
魔女を
「……
「わたくしは、魔法が、使えるのですよ」
その言葉を受け、僕たちは完全に足を止めた。と同時にベクシン
「……どういうことですか?」
ベクシン
「……今、魔法って言いましたよね?」
「わたくしは
「……
僕のその
「なんちゃって」
「……。え?」
「
「……じょ、
「音ですよ」
「え?」
「ですから、音です。音で分かります。その
「……そんな、本当ですか? 今まで誰もそんな……」
「わたくしは
そう言うとベクシン
僕はこの人は大丈夫そうだと
歩きながら、僕は自分の身体のこと、旅の目的をベクシンさんに正直に話した。
「……ほう、魔女を探してここまで」
「はい。今は、
「
「ん?
「あ、いえ、こちらの話です。……それで、魔女の
「そうです。
「なるほど、しかし本当に魔女の
「え?」
「水を
「……それって、どういうこと、です……?」
「いえ、ただですね。
「……だけど……」
「
「……はは……なに言って……」
「
「……や、やめてくださいよ……そんなわけ……ね、ミュート」
僕は
「あなたは死者なのかもしれない」
「……どうしてそんなこと言うんですか」
「もし、それが
あなたが死者であっても、なんら不思議ではない。あなたはすでに死んでいて、
「え?」
「
「……いい
「申し訳ございません。気分を
ベクシンさんはそれからも、歩きながらずっと
昨日ほどじゃないけど、やっぱりミュートは顔を
「
ベクシンさんはそう言うと、進み掛けていた道を引き返し、
「この
進む
「
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