死者の町 嫉妬慈愛
1
「起きろ! 起きろー! 朝や! 朝やー!」
なんだか楽しい夢を見ていた気がするけど、騒がしい声に、思い出す足掛かりさえ
「最近、たるんどるぞー!」
こんなに小さいのに虫の身体は
「寝るな!」
肩を
「……あ、ミュート、
「11時間
「……1日って、
「起きろー!」
顔の近くで思い切り
「な、なんだよ朝から……」
「もう昼!」
「……あれ、さっきは朝って……?」
「ほら、早く
「ああ、確かに、
僕は立ち上がり、
「いつまで引きずってんのよ……。まあでも、この先はずっと
「……もうなにがなんだか……寝起きにはキツイ」
「さあ、早く行こう」
ミュートは新しい服とリュックを買ってから、ずっとどこか
僕の準備が
「まだまだ歩くの?
「まだずっと先よ。その前に死者の町を通るけどね」
「いつ聞いても
「まあ、でも、分かりやすくていいじゃない」
「
「それじゃ
「いいと思うけどなあ。死者の魔石といっても
「まあ、そりゃあ、そうだけど」
「でも、どうやって
「……いや、あたしも実際には見たことないから……いや、
「……そ、そうなんだ」
「だから、いい
「ははは。ミュートはだいぶ先って気がするけどね。120
「……あんたね、人をなんだと思ってんの……。分かんないよ。40くらいでコロッと
「ないない。
「……ム、ムカつくわねぇ……! まあ、
「はは、そうだよ。……にしても広い
「そうね。なんだか進んでる気がしないわ。ずっと同じ
ここら
日が
そんな
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