10
ミュートを
「まったく、人を
「ごめんごめん」
それから僕たちはお互いに、自分の身に何が起こったかを話した。僕は、町の人たちに
ミュートの身体は、前ほどじゃないけど、
「……本当にごめんね、遅くなって。……痛かったよね」
「あの女の
「……平気でもないかな……なんだか……
「大変じゃない……! どうしよ、どうしたら……! ……どっかで
「いや、多分、僕、ショック死するよ……。あとで
「へこみは? 前に、痛いのはその場だけとか言ってたけど……ホントなの?」
「……実は傷付くと、しばらく
「……やっぱり痛いんじゃない。あたしだって、
「……ご、ごめん」
「まあ、優しくて
ミュートはそう言って、
「……ああ、また服が
「……あったね、そんなこと」
「……今度は
ミュートは
「なんでそんなの
「いや、あの黒鎧がいつ来てもいいように……」
「よっぽど根に持ってんだね……」
「う、うるさいなぁ」
「よお、お二人さん」
と急に声を掛けられて驚く。だけど、声の主がミミクラだと分かって、すぐに胸を
「ずいぶんと
「……こんなところにいていいの?」
ミュートが言った。
「ん? ああすぐに戻るさ。
「
「おめえらこの町をすぐに離れろ。騒ぎはこれからもっと
「……でも、どうしよう、今から
「……あーあれだ、
「助かるけど、なんでそこまで……」
ミミクラは頭を
「……なんだ、その、その
その言葉を受け、ミュートは少し
「……てめぇ、
「……じょ、冗談よ……」
「……まあいい、それより付いてこい。お前らだけじゃあ外にも出れねえだろ」
ミミクラの
「お前ら、もうここには来ない方がいいぜ。町長の
「……うん。そうだね」
「あれは絶対、根に持つタイプよ」
「あばよ」
そう言ってミミクラは、置かれていた
「……あんたさ、こんなのお
「あ?」
「……いっぱつ、あの
ミミクラはそれには答えず、僕たちから目を切ると、背を向けたまま手を2回振り、ゆっくりと歩き出した。その時、風が吹いて
「ほら、いくよ。日が
ミュートは、
「やりすぎミイラだ」
「てめー。けりころす」
「うわ。ミニミミクラだ」
僕たちは
「あの町どうなるんだろうね」
「さぁね。どっちにしろ、もうあたしたちは近付けないんだから。それはないも同じだわ。
「……こ、今度はミニユスリカだ……。というか、また
「……そうね。……にしてもこの町では、いろいろ
「……確かに、お
「……あたしは
「そりゃあ、僕もだよ」
「あんたは
「ええ! なんで!?」
「うるさい、わめくな」
「……今度はミニ町長か……」
「……ていうかミニミニ言うな。
「……
「えっ?
「……ああ、いや、そうじゃなくて……。
ミュートは少し
「……星を
「
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