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最後の
「うわー! まぶしー! あははっはははっはは!」
「ミュート……?」
「こんなに
光に目が
僕たちはメローさんに
メローさんは
「あら、
「え? やっぱり?」
僕は思わず声を上げた。
「いや、まあさ。
メローさんは
「……そんな、だったら、そう言ってくださいよ……」
「だから、
「ええ、まぁ……」
「
「でも、
と問い掛けるミュートの顔は
「まあ、
メローさんは
「おー。いい風だこと」
ブドウの森の
メローさんと
「……この絵、どうしよっか」
僕は手に持つミュートの絵に目を
「で、なんだっけ……王様の
「お、思い出させないで……」
ミュートはそう言って、
「ごめん。でも、ホントにどうする? こんな大きい絵、いつまでも持って歩けないよ」
「……うーん。いい絵だと思うけど、誰かにあげるのはなぁ……。これをジロジロ見られるなんて……」
「お
「だから、思い出させないで……」
「ごめん……」
「まあ、あいつの
「た、
「レイビーさんにも悪いしね」
「まあねえ。あれ、でも……」
「なによ?」
「レイビーさんって
「……いやまあ、そうなんだけどさ。……でもせめて、今あるものはどうにかしないと、なんか気持ち悪いじゃない?」
「そんなもんかな」
「もんなのよ」
と言ってミュートは、
「そうだ」
ミュートはなにか思い付いたのか、
「
「だ、大丈夫?」
「うん、
ミュートは何を思ったのか、森の
「ちょっとミュート、どこ行くの? ……あんまり
「いいから、いいから」
しばらく
「お、ここなんか、いいんじゃない?」
「……いいって、なにが?」
「ねえサンデー。あそこの大きな木に、この絵を
「いいけど、なんでまた?」
「いや、ほら、子供に
「はは、なるほどね」
「それに、
僕はミュートのリュックからロープを
「おおー! いいじゃん! 悪くない! これならいい! 森のお
ミュートはそう言って、しばらくの
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