7
僕たちはそれから、
工場から引き上げ、
王様が
「どうだい? もう
王様は、前を向いたまま声を
「僕はまだ、
「それじゃあ
王様の
「
「は、はい。
僕たちは
「ミュート
「
ミュートはツンとしている。
「今日
「そ、そんな
ミュートは表情を
「どうにもね、僕は昔から
「いいんですよ。気にしないでください」
「その、
「お願いですか?」
「
「……」
王様の言葉を受けたミュートは、それこそ絵のように
「だめだろうか?」
「……いや、でも、王様、き、
「いや、僕は
ミュートは
「
「……うーん。……でも、うーん。分かりました。……少しだけなら」
「本当かい!」
王様は、子供のような笑顔を浮かべ
「今からでも
「い、いや、
「その
「
「ああ、この
そう言って王様はミュートの手を取り、部屋の
小さな部屋の
女の人は真っ白な
「ああ、ごめんね。レイビー。絵を
「ええ、まあ」
女の人は
「すまんね。
女の人は
「どうも、レイビーです」
「あ、ミュートです。すいません、
「そっちは?」
「僕はサンデーです」
「ハスコムと」「レムコムです」
「それは知ってる」
「もっと」「知ってー」
「はいはい、あとでね」
「それで、
レイビーさんは王様に顔を向けることもせず、ミュートの顔をじっと見ていた。
「……いいですよ。おもしろそう。おもしろい顔してる」
「……な」
「ああ、ごめんね。
「……はぁ」
「それじゃあ、
「……は、はい」
ミュートは、さっきまでレイビーさんが
「あれは何を?」
僕はこっそりと王様に
「ああ、
「
「言ったろう? 彼女は
「す、すごいですね」
「
レイビーさんはミュートに近寄り、顔まで寄せて、目を
「……いい耳の形をしてるね……。……目も見せて、ほら
「は、
「いいから、こっち向いて」
「う、うん……」
レイビーさんは、ミュートの肩に両手を乗せて、キス
「よし、いいよ。
そう言ってレイビーさんは、ミュートから手を離し、
「え?
ミュートはなんのことか分からず
「もう、いいよ。ほら、
「え? えぇ?」
首を
「それじゃあ、
「
ミュートが声を上げる。
「彼女は
「
僕たちはその
「絵だけで
僕はまたミュートの部屋に来ていた。
「うううーん」
ミュートは
「どうしたの?」
「あたしの絵が
「
「いや、
「そうなの?」
「うーん。なんだろう、この気持ち……」
「それより、どうする?」
「……もう、どうしようもないわよ」
「……じゃなくて、部屋だよ。ホントに
「なにー?
ミュートは
「……違うよ。
「大丈夫じゃない? なんだかさ、あの王様も変わってるけど、そんなに悪い人じゃなさそうだし。
「そう? でもなにかあったら……」
「まあ、そのときは
「んー。分かった。じゃあ、僕は
「おやすみー」
自分の部屋に
「えっと
2人とも
「レムコムだよー。ミルクティーをお持ちしましたー」
そう言ってレムコムは部屋の
「えっ? でも僕、飲めないよ……?」
「あっ……そうだった……寝るときもダメなんだ?」
「うん。ごめんね。せっかく
「……でも、お
「大丈夫だよ。ここで飲んじゃえばバレないよ」
「
レムコムは
「あちっ」
「だ、大丈夫?」
「
「……そんなに
「うん。ありがとう」
「おいしい?」
「うん。なんだか、とっても
「そっか」
「それに……」
「なに?」
「こっそり飲んでるから、ゾクゾクしたお
「……そ、そう」
「……つまみ
「ははは。
「えへへ。うん」
「よかったら、聞かせてよ。このお城でのこととかさ」
「いいよ。……そうねえ。あれは私が若かった頃のことなんだけど」
「……う、うん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます