6
「長い
ポツリとミュートが
「……あ、あ、あれだけ
僕の言葉に、ミュートはじっと目を細めた。すっ
「……まあ、そうだね。でも
「そういうもの?」
「
「
「それにしても、
「
「なに言ってんの。あたしは
「
「やだよ、そんな
「うーん。
「
「そうだね。でも、恋だって最初は、
「あんたは
「男なのに?」
「それから
ミュートは
「な、なんだよ、もう……」
その時、
「やあ。お待たせ。
「はい。大丈夫です。行くよミュート」
「はい」
ミュートの声は、まるで寝起きのように
王様の
レムコムとハスコムは2人で王様の
「ほら、僕のことはいいから、お
「はーい」「あとでね、王様」
そう言って2人は、王様の手を放すと僕たちのところに
「きたよ」
僕の相手はレムコムがしてくれるらしい。
「よろしくね」
「何よこれー?」
「失敗しちゃった」
レムコムは僕を見上げながらそう
「まあ、最初だからね」
「じょうでき?」
「う、うん」
「
王様の
「えっ? あ、ありがとうございます」
「少しだけ歩くけれどね」
「いえ。ありがたいですよ」
ミュートは何も言わずに、ただハスコムと手を
レムコムが
「魔石作るのなんて、見たいの?」
「ミュートがね。まあ、僕も
「ふーん。
「ふふふ。そういうときは、聞いてみるんだよ。どんなことに
王様は振り返らずに、レムコムに言った。
「どんなことー?」
「ん。ほら、ね。よく使うものだし、どんな
「へー」
「
王様が言った。やっぱり前を向いたままだ。
「うーん。……やっぱり、世の中のためでしょうか?」
「
「いや、ただ、
「世の中を変えるなんて
「
「どうにも
「そうですか?」
「人は
「それは、
「それとも何か、やましいことがあるかだね」
「やましいこと?」
「真っ白な
「つまり、魔女は……」
「まあだけど、これだけの
「
「
「それが人の命とかだったらどうでしょう? ……そうですね、
「ん?
「なんです?」
「
王様の言葉に顔を上げると、目の前に大きな
その
「すごい、数ですね」
「だろう? そのお
そう言って、王様はすぐ近くの工場に入っていく。工場の中には
箱に近付いてみると、箱には文字のようなものがびっしりと書き込んであった。魔法の
「
「ほら、前向きなさい」
ミュートはハスコムの
「……いやーでも、これだけの工場をすごいですね。それもこんな地下に」
「ふふふ。ロシ
「ほら、動かないで」
「まだー?」
「……。でも、こんな
「言ったろう?
「いいんですか?」
「
王様は箱の正面の
「仕事がやりかけだね。よくないなあ、こういうのは。でもまあ
王様は箱の
王様が箱の
「土の魔石の
「王様ー。私もやりたいー」
レムコムは王様に
「ダメだよ、レムコム。これは
そう言って王様はレムコムの頭を
「もし、
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