5
僕が
「これなら、目で
「す、すみません。気を
「いいんだよ」
僕はみんなと話しながら、
「ホントに食べなくていいのー。おいしいのにー」
とハスコムは幸せそうな顔を僕に向けた。
「うん。ごめんね。じゃあさ、どんな
「そうねえ。これはしょっぱいし。こっちのはちょっと、
ハスコムは、お
「はは。そっか」
「いいお
ハスコムは付け合わせの
「これは
「そ、そう……」
その時、王様がミュートに声を掛けた。
「ミュート
「あ、いえ、
「こんな時間だ。今日は
「え、でも……」
「なんだったら、
「よ、よろしいんですか?」
「ああ、
「あー、えーと、それが……」
ミュートは、メローさんにも話していた自分のお
「ふふふふ! お
「そ、そうですか?」
「ああ、そうさ。でなければ
「はあ……」
「それでなくても、お
「時間?」
「ああ。飲み
「まあ、飲み
「それだけじゃない。気が付くと、
「ああ、身に
「ああ、そうだね。こっちは時間をスキップしてる。持ち時間を
「……。そうですね。フルコースの
「ふふふ。まさにそうだよ。時間はすべてに
「でも、それだって飲み
「同じだよ。どんなに
「勉強になるわ、王様。でも、あたしには早いみたい。お
「そんなことはないよ。そういったものはね、
「そうかしら?」
なんだか少し、ミュートがピリピリし出した。失礼なこと言わなきゃいいけど……。
「そうさ。
「そんな簡単かしらね」
「ああ、そうだよ。人間はね、その気になれば、何だって、食べられるようになる。考えてもみるんだ。
「そ、そんなこと言ったら……」
「そうだね。僕たちは生きていけない。命を
そう言って、王様は
「本当に
その時、ハスコムが
「……おにいさん。どういうこと?」
「……う、う、うーん。ゆっくり
「なるほど、
ハスコムは、また
「だけど、
つまり人間は、あの手この手で、食べられるものを
「それは……はい」
「そう、しょげないでくれ。僕は
そしてね、そんなことができるのは、人間だけなんだ。
そしていつしか、
なんとも
「
「ここは
「まさか、
ミュートの言葉に、
「ねえ、ハスコム」
「なーに?」
「デザートはなんなの?
「そうよ。おっきなケーキよ。ウエディングケーキまではいかないけど」
ミュートの方を向くのが
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