3
「……タ、タイム……もうダメ…………もう走れない……」
「えー。もうなの」「おにいさん。早いよー」
かなり長い
僕は
「もー」「おにいさんは、おじさんだったのー?」
「……
「逃げるのは
「……。ところで、ミュート
「ちょっと僕、見てくるね」
「だめだよ」「レディに失礼」
「あー……」
「大丈夫よ」「もうすぐだから」「心配しないで」「おめかししてるの」
「おめかし?」
「そうよ」「マッサージに」「お
「そ、そんなに……」
その時、
「お、いたいた。なにここ? 広すぎでしょ」
「おねえさん、きれー」「
「
「あ、ありがとう。なんか
「それじゃあ、行きましょう」「王様が待ってるわ」
僕たちはまた、2人の
「おねえさんリュック持ってあげる」「さあさあ」
「い、いいよ。1人で持てるから」
「エレガントじゃないわ」「お
「うーん。あたしは自分のことは、自分でしたいっていうか……」
「しょうがないわ」「そうね」
「あっ。そうだ。2人にあめ
「でも……」「私たちお
「いいから、いいから。こっそり
「うーん」「それならいっか」
ミュートはリュックを
「じゃあ、はい。あーんして」
「「あーん」」
口にあめ
「ありがとう。おねえさん」「おいしいわ」
「いーえー」
「これはイチゴね」「間違いないわ」
2人はまるで、
「ねえミュート、
「いや、いい。それよりサンデーちょっと……」
そう言ってミュートは僕に顔を寄せてきた。
「
ミュートと僕は
「……
「……ああ、なるほど……そうだね、
「……でもさ、どうなんだろうね……。なんか、お
「……ごめんね」
「……なんで、
「……ほら、僕の
「そういうのは、言いっこなし」
「うん。あ、ありがとう」
それで、僕たちの
「……な、なにしてるの?」
という僕の問い掛けに、2人は楽しげにクスクスと笑った。
「
「おませさんねえ」
ミュートは子供のようにカラカラと笑った。
その
人が
「なによ」
僕の
「……ん、あ、いやあ、そ、それにしても、
「ホントかー?」
「……ホントホント」
歩く
もしそうなら、僕たちは今、ありえない場所に
カンカンという、ノミの音が頭に
だけど、赤だけは
「
「赤いなーと思って」
「はあーー?」
どれも女性の絵だった。
絵を
「さて、長い道のり、お疲れさまでした」「着きましたよ」
2人は大きな
「ここから
「それじゃあここは?」
「ここは
2人は
「「王がお
がらんとした大きな部屋の
僕たちは
僕たちは2人に言われたように、
「やあ、よく来たね」
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