第48話 あの夢をもう一度…。


 初音と正式に付き合う事になった翌日…。彼は悩んでいた。


 「どうするか…転職? それとも仕事は初音に任せて家事を極めるか? いや、それは将来的に考えるとどうなんだ?」


 将来…結婚して、子供が出来たらなるべく仕事をさせたくない。


 いくら姿が見えないからと言っても、体に負担はかかるし…万が一があったら大変だ。


 そうなると、やっぱり俺が給料がいい所で働くしかない。


 だが…。


 「俺は高卒だし…望みは薄いだろうな」


 そうなってくると…


 「もう1度…やってみるか?」


 俺のーーいや、未来の初音と俺の為に、諦めた夢をもう1度…。


 正直な話、この夢は叶わないかもしれない。


 それでも…俺を選んでくれた初音を幸せにする為に! 彼女に甘えるだけの男にはなりたくない!!


 なら、やる事は1つだけ。


 幸い、これはアルバイトをしながらでも…出来る。


 空いた時間に、少しづつ…それを、『小説家になりたくない?』や他のサイトにも投稿する。


 そう、安曇が諦めた夢というのは、小説家


 彼は漫画やアニメ、ライトノベルを読んで行く内に…自分もラノベを書いてみたいと思うようになり始めた。


 そこからの行動は早く、ネットで小説を書くにあたっての、注意事項などを調べ…書き、投稿した。


 だが結果は、特に注目される事もなかった。


 当然だ。


 素人が書いた小説など、よっぽどの才能がない限り…ランキングにものらないし、注目もされない。


 それでも…少ない読者がいた事で、頑張れてはいた。


 だが…書くのに疲れた彼は、自分が書いていた小説を完結させる事なく、途中で更新をやめてしまった。


 その後は、月に1回あるかないかのペースで短編を書き、投稿するだけ。



 「…本気で、やってみるか」


 そうと決まれば、どんな小説を書くか…まず、俺が書きたい物じゃなければ駄目だ。

 そうじゃなければ、途中で飽きて質が落ちてしまう。それは、今までの経験で分かっている。


 「俺が書きたい物語…! そうだ…少しばかり、小恥ずかしいが、これにしようかな」


 少し悩み…書けない小説を思いつき、早速携帯を開き、へと電話をした。


 30分くらいだろうか…。

 聞きたい事を聞けた俺は、内容を忘れないようにメモをして、『小説家になりたくない?』のサイトを開いた。



 **********



 そして時は流れて1年…。


 ある小説のサイトで新人賞が話題になった。


 なんでも『凄く心に響く』や『主人公やヒロインに感情移入してしまう!』などなど多くの感想が多く寄せられ…まだ、文が未熟なのにも関わらず、賞を獲得した。


 その作品の名は


 『助けた女性が推しのVtuberだったんだが?』





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 これにて【完・結!!】


 本当に今までありがとうございました!!


 ここまで続けられたのは、皆さんの応援があってこそ!! 言っては何ですがフォロー数が少なかったら続けていたどうか分かりません(⌒-⌒; )


 本当にありがとうございました!!



 ついでに宣伝!!


 12/1に開催される『カクヨムWeb小説短編賞』に昔に書いた力作をエントリーする予定です!!


 当日に近況ボードにて、お知らせするので、自分をフォローしてくれると嬉しいです。


 では、皆さん。また会いましょう! アディオス!!


 

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助けた女性が推しのVtuberだったんだが? モモンガ @morimorimomon

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