十九章 「夢とは?」
それから一華は、ニ年生きて、本当に亡くなってしまった。
あれから僕たちは、すぐに結婚し、結婚式を挙げた。
僕は、手に入れたお金があったので、仕事もやめて、すべての時間を一華と一緒に過ごした。
どんなときも一緒にいた。たくさんお話をした。
たくさん愛の言葉もささやいた。これは一華が喜んでくれたからするようになった。
二人でしたいことをリストを作った。
それを一つずつ叶えていった。
どれもすごく楽しかったし、今でも覚えている。
全て叶えられることはなかったけど、僕は一華と共に生きられて幸せだった。
そして、これから先も、僕は一華と共に生きていく。
夢とは、『人を優しく思う気持ち』ではないだろうか。
例えば一つの夢を叶えたとして、それを応援してくれたり助けてくれた人がいるはずだ。または、自分自身が誰かに優しくすることで叶えられたということもあるはずだ。
夢は、一人で叶えるられるものじゃない。
それが、僕にとって一華だった。他にもいろいろな人がきっと助け支えてれている。
それがわかったから、僕はもう夢を捨てたいと思わない。意味のないものだとは思わない。
だって僕の叶えた夢の中には、一華のかわいい笑顔がたくさんあるのだから。
夢を思い出すだけで、何度でも一華に会うことができるのだから。
叶える夢と、願う夢 桃口 優/ハッピーエンドを超える作家 @momoguti
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