狗狼が死んだのは、互いに生きねばならない命の駆け引きの中でのことだったんですね。少なくとも、一方的にやられたわけではない。
だからなのか、狗狼がその人や人間全体を憎んでいる感じはあまりない気がします。
今の彼が狗神という立場に抱く違和感は、「自分も他の命と同じく、ただの一個体だったのに」というところにあるのかな、と。
作者からの返信
すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
猟師の男に対して、憎む気持ちは間違いなくあったようですね。でも同時に、その反対の思いもあったのかなと思います。
その度合いや、人間全体に対してどうなのか、まだこの後で出てくるやもしれません。
どこにでも居る狼の一頭に過ぎない。しかもそれは他の獣を狩る、この土地の生態系の頂点。
狗狼が皮肉と受け取ったようですが、菫や雲はどう思うのでしょうね。
私からも、ありがとう……。
作者からの返信
こちらこそありがとうございます。