例え嫌な出来事や恐怖感があったとしても、記憶を丸ごと失ってしまうのはもっと恐ろしい気がします。自分ではなくなってしまいそう。
ところで、冒頭で山の案内をした時から、生贄にされた時は、どのくらいの時間が開いているんでしょう?直後のことだったのかしら?
作者からの返信
すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
狗狼の言った、記憶を消した後の菫が何者かとは、まさに仰る通りの意味です。
山の案内から贄にされるまでの時間経過、ですか。
ギクリ。
畑に大根を抜きに行って、進ノ助と話したのが案内の四日後です。その日、雪が降りましたね。
菫が贄にされたのはそれからとても近い日のこと。とだけ、今は答えさせてください。
記憶を消す……難しい問題ですよね。苦しみからは解放されるかもしれませんが、現在の性格などを形作っているものを消した時、その人物を果たして菫と呼べるのか。彼女の選択も含めて、続きが一層楽しみです。
作者からの返信
一初ゆずこさん、こんばんは! コメントをくださってありがとうございます。
そうですね、仰るように人間の性格とか価値観って経験から培われたもの。つまり記憶がなくなれば、その人を形づくっていた根幹がなくなるってことです。
菫はどう決断するのか。どう立ち向かっていくのか。見届けていただければ幸いです。