毒舌な後輩とイチャイチャするだけの日々。

番外編。

「先輩、約束しましょう」

　いつものカフェで、二人で勉強をぼちぼちしていると僕の彼女であり後輩に急に言われた。

「約束って、何を約束するんだよ」

「……何でもいいからやりましょうって。“ゆびきりげんまん”」

「そんな悪魔の儀式お前とだけはやりたくない。針千本飲まされるわ」

「まったく、遅れてますねこれだから先輩は」

「は？」

「知ってますか？“ゆびきりげんまん”というのは大昔に遊女がケジメをつけるために指切りするのが始まりらしく、それが飛躍し10000回殴るという意味を持つ“げんまん”と針千本のますという事なんですよ。つまり、先輩は10000回殴られた後、指も切られなきゃですよ」

「お前、なんでそんな詳しいんだよ」

「…………一般常識でs」

「いやお前絶対俺に拷問まがいのことさせたかっただけだろ！！」