★★★ Excellent!!! 夢を叶えるために本当に必要なものは 宮守 遥綺 美しい文章で紡がれる、キラキラとした青春。 しかしその中で問われる世の中の不条理に胸が痛みました。 人は生まれる場所を選べない。 しかし、生まれた環境が大きく将来に影響してしまう。 世の中が変わることを、願わずには居られません。 レビューいいね! 1 2020年10月17日 18:05
★★ Very Good!! 嫉妬が嫌いな僕たちに 無為憂 誰かを手放しで褒めることが出来るとき、きっとそれは他人だからなのだろう。ネットの海を漂って、才能を肌で感じられるときのような。 才能のある絵描きに出会ったとき、綺麗で一度聴いたら耳から離れないような高音を持つ歌い手に出くわしたときのような。 才能を「嫉妬」という感情を通らないで、「凄い」と単純に思えるとき、それがどんなに幸せなことか。 しかし、この小説にそんな優しさはない。 誰かを褒めるとき、そこに黒い感情が付随するとき、その才能には「自分」という存在が介在しているように思う。 自分の至らなさという事実を軽視して、羨望に走るときほど虚しいものはない。 七海という存在が、どう主人公に影響を及ぼし、彼を変えるのか。必読。 嫉妬しかできない自分の愚かさを呪う。 レビューいいね! 2 2020年10月16日 21:03