3章〜新たな出会い〜
「おいおい、どれもこれも全部同じような内容ばっかじゃねぇかよ!!」
「…そうだね」
「そうだねじゃなくて!」
ヴォルケは限界を超えていた
「ねぇヴォルケ、じゃあ何で図書館には天使の位で規制掛けられてると思う?」
「はぁ?知らねぇーよ、んなもん」
「何か意図があるんだよきっと」
「じゃあその意図ってなんだよ」
「んー例えば上位天使の割合は約15%でしょ?」
「あぁ」
「ということは約85%の天使達に知られたくない秘密があるんじゃない?」
「それに僕達みたいに昇格できるのは5%だよ」
「つまり10%の天使は本当の歴史を知ってるとでも言いたいのか?」
「そういう事だ」
「じゃあ何でわざわざ規制なんてかけるんだよ」
「図書館の規制は悟られない為の偽物なのかもね」
「へー、じゃあこれからどうすんだよ」
「うーん…」
「おーい、そこの天使さん?」
「なんだお前?」
ヴォルケが振り返ると自分達よりも歳上の男の人が立っていた。
「あーそうだな…とある天使を探してる旅人かな?」
「とある天使?」
「まぁ…色々あるんだ気にしないでくれ」
「君達は上位天使なんだろ?何してるんだ?」
「歴史書を探してまして」
「グレッチャー戦について知りたいのか?」
「何で、それを?」
「最近よく見かけたからね、熱心に歴史書を読んでいる所を」
「そうでしたか」
アルバは疑問に思った
(…なぜ、グレッチャー戦だとわかった?確かに歴史書を読んで居る所は分かっていてもグレッチャー戦とは限らない…僕らを探ってるのか?)
「おーおーそんな不審がるなよ」
「…!」
「ただ君達に興味があるのは事実かな?」
「俺らに興味?は、疑うに決まってるだろ」
「ハハ、怖いじゃないか」
「貴方の名前は?」
「んー…なんだと思う?」
「「は?」」
「いやー君達は面白いね」
「君達が俺の事知らないだろうけど俺は君たちを知っているかもしれない」
「どうゆうことですか?」
「どうゆうことだろうねぇ…」
(やっぱ思ったとおりだなぁ…アルバ)
とある世界のとある物語 月 紅 @beni_
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